ベトナムは東南アジアの中でもスポーツ熱が高い国として知られています。特にサッカーは国民的スポーツであり、国際大会の結果によって街全体が祝賀ムードになるほどの人気があります。
さらに最近は、バドミントンやバスケットボール、バレーボールなども急速に普及しており、若い世代を中心にスポーツ文化が拡大しています。
ベトナム人とスポーツについて、人気の理由、歴史的背景、代表チームの成績、若いベトナム女性に人気の競技などをわかりやすく解説します。
ベトナム人とスポーツ文化
ベトナムではスポーツは単なる娯楽ではなく、社会的・文化的な活動として広く根付いています。理由としては社会主義国家として体育教育が重視されてきたこと、学校での運動活動が活発であること、国際大会での成功が国民の誇りになっている、若い人口が多くてスポーツ人口が多いことが挙げられます。
ベトナムの人口の平均年齢は約30歳前後と若くて、都市部では特にスポーツジムやクラブ活動が盛んです。
ベトナムで最も人気のスポーツはサッカー
ベトナムで最も人気があるスポーツはなんといってもサッカーです。国内リーグは V.League 1 で、各地に熱狂的なサポーターがいます。
ベトナムの代表チームは東南アジアでも強豪の一つです。
- ベトナムの人気クラブには次のようなチームがあります。
ハノイFC
ホーチミン・シティFC
ベカメックス・ビンズオン
特にハノイFCは国内屈指の強豪として知られています。
人気の理由としては、老若男女問わず楽しめるルールと、かつてフランス植民地時代に持ち込まれた歴史的背景があります。特に代表戦(ゴールデン・スター・ウォリアーズ)が勝利した夜は、街中がバイクのパレードと国旗で埋め尽くされる「暴風(bao)」と呼ばれる社会現象が起こります。
サッカー人気の理由
ベトナムでサッカーが人気の理由は設備が少なくてもできることにあります。ボール1つあれば遊べるため、都市部だけでなく農村部でも広く普及しています。
フランス統治時代の影響もあります。19世紀のフランス植民地時代にサッカーが持ち込まれ、学校教育に広まりました。
また、東南アジア大会の成功もあります。ベトナムは東南アジア大会で何度も好成績を残しており、国民の誇りとなっています。
ベトナム代表とワールドカップ
ベトナム代表はまだFIFAワールドカップの本大会への出場はありませんが、アジア予選では徐々に実力を伸ばしています。
主な記録としては、2019 AFCアジアカップでベスト8、2022 W杯アジア最終予選で初出場となりました。
2022年の最終予選では日本・オーストラリア・サウジアラビア・中国などの強豪と対戦しました。特に中国に勝利するなど歴史的な成果を挙げています。
日本代表との対戦成績
近年のワールドカップ予選等での対戦は白熱しています。
2022年W杯アジア最終予選: 日本 1-1 ベトナム(埼玉スタジアムでの歴史的なドロー)
2022年W杯アジア最終予選: ベトナム 0-1 日本
2023年アジアカップ: 日本 4-2 ベトナム
通算成績では日本が勝ち越していますが、ベトナムの守備力と鋭いカウンターはアジアでも脅威となっています。
ベトナムで人気のバドミントン
サッカーに次いで人気が高いのがバドミントンです。理由としては、体育館や学校で簡単にできること、身体能力より技術が重要であること、アジアで競技人口が多いなどがあります。
代表的選手はグエン・ティエン・ミンで、世界ランキングトップ10入りの経験もあるベトナムの英雄です。また、都市部ではバドミントンクラブが急増しています。
人気の理由としてはラケットとシャトルさえあれば、狭いスペースや公園の路上でも手軽にできるため、庶民のスポーツとして定着しています。
歴史的背景としてはベトナムはもともと、伝統的に個人競技に強く、元世界ランク5位のグエン・ティエン・ミン選手のようなスターの存在が、若者の憧れとなっています。
若者に人気のバスケットボール
急速に人気が高まっているのがバスケットボールです。プロリーグのベトナム・バスケットボール・アソシエーションが2016年に発足し、若者の間で大きな人気を集めています。
人気チームは、サイゴン・ヒート、ハノイ・バッファローズがあります。都市部ではストリートバスケットも盛んです。
サイゴン・ヒート(Saigon Heat)*は、東南アジアリーグ(ABL)でも活躍するベトナムを代表する人気クラブです。
若いベトナム女性に人気のスポーツ
ベトナムでは女性のスポーツ参加も活発でが特に次の競技が人気です。
最近のベトナム人女性(特に20~30代)の間では、ボディラインの維持とメンタルケアを目的としたインドアスポーツが爆発的に普及しています。
バレーボール
学校の体育でも盛んで、女性リーグも存在します。
ヨガ
都市部ではフィットネスとして人気が急増しています。以前からの定番ですが、最近は空中ヨガなどバリエーションが豊かになっています。
ピラティス
SNS(TikTokやInstagram)の影響で、専用マシンを使ったピラティススタジオがホーチミンやハノイの都市部で急増中です。
ダンススポーツ・エアロビクス
SNSの影響で若い女性に広く普及しています。
バドミントン
体力差が出にくく男女ともに人気があります。
K-POPダンス
韓国文化の影響を強く受けており、放課後や仕事帰りにダンススタジオへ通う女性が非常に多いのが特徴です。
ベトナムのその他の人気スポーツ
武道(Vovinam)
ベトナム独自の武道としてVovinamがあります。1938年に誕生した武術で、現在は世界中に普及しています。
卓球
中国文化の影響もあって、卓球も非常に人気があります。学校や公園でもよくプレーされています。
eスポーツ
若者の間ではLeague of Legends World Championshipなどのeスポーツ大会も人気です。ベトナムはアジアでも有力なeスポーツ国の一つになりつつあります。
