2022年に書いた「ベトナム国際結婚で結婚式にかかる費用」の最新版です。
ベトナム人女性との国際結婚を考えたとき、多くの日本人男性が最初に気になるのが「結婚式には結局いくらかかるのか」という点ではないでしょうか・・・。
ここ数年で、ベトナムの結納金相場や物価水準は大きく変化しており、数年前の情報のまま予算を組むと、当日になって「思っていたより高い」と慌てるケースも増えています。
2026年時点の最新データをもとに、ベトナムの結婚事情・結納金相場・結婚式費用の内訳・ご祝儀の相場までを、実際の見積もり例を交えながらわかりやすく解説します。
ベトナムの結婚事情、今どうなっている?
ベトナム社会主義共和国は東南アジア・インドシナ半島東部に位置する社会主義国家で、首都はハノイ、ASEAN加盟国です。人口は1億人を超え、東南アジアの中でも人口規模・経済成長率ともに存在感を増しています。
日本に暮らすベトナム人の数もこの数年で急増しており、日本人男性とベトナム人女性の国際結婚は身近な選択肢になりました。ベトナムでは今も「早婚」の傾向が根強く、20代前半で結婚する女性が多いのが実情です。これは本人の意向というより、両親や親戚から「早く孫の顔が見たい」という期待が強いことが背景にあります。ただし都市部の若い世代では、日本と同様にキャリアを優先して結婚年齢が上がる傾向も少しずつ見られるようになってきています。
ベトナム人の結婚観「3T」とは
ベトナムの女性が恋愛・結婚相手に求める条件は、昔から「3T」と呼ばれています。
Tinh yeu(ティン イエウ)=愛
Tai nang(タイ ナン)=才能・能力
Tien(ティエン)=お金
日本でいう「3高」に近いですが、最近は経済的な安定さに加えて「誠実さ」「家族を大切にするか」を重視する方向にもあります。結婚相談所を利用する場合も、金銭面の条件だけでなく、人柄や将来のビジョンを丁寧に伝えることが成婚率を左右します。
2026年のベトナムの平均年収と物価上昇
ベトナム統計総局のデータによると、2025~2026年の全国平均月収はおよそ830万ドン前後(日本円で約4万~4万3千円)、年収換算では約48万~52万円程度とされています。最低賃金も2026年1月に平均7.2%引き上げられるなど、賃金水準は年々上昇しています。
一方で、円安の影響もあり、日本円ベースで見たベトナムでの結婚式・結納にかかる費用感は、数年前より上がっています。
結納金の相場は「20万~30万円」から「100万円以上」へ
以前は国際結婚における結納金の相場は「20万円?30万円程度」と紹介されることが多くありましたが、2026年現在、この相場観は大きく変わっています。
現金・金の三点セット(指輪・ネックレス・ピアスなど)・ウェディングフォト・結納の際のフルーツなどを合わせると、総額100万円以上を目安にするケースが増えているのが実情です。
結納金に絶対的な相場があるわけではなく、新婦側・新郎側それぞれの経済状況や地域によって差はありますが、「数年前の相場感のまま準備すると不足する」という点は押さえておく必要があります。
両家で話し合い、分割で準備する、あるいは金額よりも「誠意を示す姿勢」を重視するといった進め方に合意するケースも珍しくありません。早い段階で新婦側の家族と率直にすり合わせておくことが、後々のトラブル回避につながります。
金の指輪の交換
ベトナムでは結婚に際して金の指輪を交換し合う風習があります。ベトナム人女性は普段から金のアクセサリーを身につける習慣があり、結婚指輪も「資産」としての意味合いを持つのが特徴です。
日本でノーブランドの18金の指輪を買っても2万円以上が相場ですが、ベトナムでの結婚指輪はカップル合計で2万?5万円程度から、予算に余裕があれば数十万円かける人まで幅があります。金相場自体がここ数年で上昇しているため、指輪や結納の金製品にかかる費用も以前より高くなっている点は考慮しておきましょう。
結婚式のスタイルと最近のトレンド
ホーチミンやハノイなどの都市部では、大型レストランやウェディングホールでの披露宴が主流です。一方、地方では自宅の敷地内で行うスタイルが今も根強く残っています。
日本の結婚式の参列者が平均70?100人程度なのに対して、ベトナムでは今も300~1,000人規模になることが珍しくありません。地方では、1日目が新郎新婦とそれぞれの家族のみ、2日目が親戚、3日目が友人・会社の同僚・近所の住民まで招く「街全体で祝う」スタイルが続いています。
最近の変化として、ダナンなど海沿いのリゾート地でビーチウェディングを挙げるカップルが増えているのも2026年の特徴です。海外にいる親族に向けてオンラインでライブ配信を行い、遠方の家族もリアルタイムで参列できるようにする演出も一般的になってきました。結婚式の様子をSNSやショート動画で発信するケースも増えており、写真・映像にかける予算が以前より重視される傾向にあります。
【2026年版】結婚式費用の内訳シミュレーション
ベトナムでの結婚式費用は、婚約式・結婚式・披露宴をまとめて、総額100万?150万円程度が一つの目安です。物価上昇の影響で、数年前の「約100万円」という相場から、都市部を中心にやや上振れする傾向が出ています。披露宴のみであれば、100人規模で20万?30万円程度が目安です。
費用内訳の例(100人規模の披露宴の場合)
会場装飾・準備費:約10万~15万円
食事代(1人あたり2,500~3,000円×100名):約25万~30万円
飲み物代(ワイン・シャンパン等):約2万~3万円
カメラマン・映像撮影(1日):約3万~5万円
新婦の衣装代(メイク込み):約3.5万~5万円
一般参列者からのご祝儀と相殺されることを見込んで予算を組むカップルが多く、結果的に「結婚式そのものが赤字にならない」ケースも少なくありません。ただし物価上昇や会場グレードによって差が大きいため、上記はあくまで目安として捉えてください。
ウェディングドレス・ウェディング写真の相場
ウェディングドレスは、店舗でのレンタル・購入・オーダーメイドから選ぶのが一般的です。レンタルであれば高くても5万円程度で、日本のような持ち込み料は基本的にかかりません。
ウェディングフォトはベトナムの結婚準備において特に重視される要素で、撮影会社・撮影場所・撮影日を事前に相談して撮影します。撮影・データ・アルバム込みの相場は4万?10万円程度で、日本と比べると依然として割安です。近年はドローン撮影やムービー編集をセットにしたプランを選ぶカップルも増えています。
ご祝儀の相場
日本では友人・同僚なら3万円が相場として定着していますが、ベトナムには日本ほど明確な統一相場はなく、関係の近さや結婚式の規模によって金額が変わります。
友人:500円~1,000円程度
親友:1,250円程度
親戚:2,500円程度
近い親族:2,500円以上
物価上昇の影響で、都市部を中心にご祝儀の金額感もやや上振れしてきているという声もありますが、日本ほど厳密な「相場」として固定されているわけではない点は変わっていません。
最新版のまとめ
ベトナムでの結婚式・結納にかかる費用は、この数年で着実に上昇しています。特に結納金は「20万~30万円」という数年前の相場観のままでは不足するケースが増えており、2026年は総額100万円以上を一つの目安として準備しておくのが現実的です。
一方で、ウェディングドレスやウェディングフォトなど、日本と比べて依然コストを抑えやすい項目もあります。「何にいくらかかるのか」を項目ごとに把握し、結婚式単体ではなく国際結婚全体の総額で資金計画を立てることが、後悔しない準備の第一歩です。
