後悔しないベトナム女性との国際結婚
同じアジアの国でも、ベトナムと日本では、文化や習慣、生活はかなり違います。
ベトナム人女性と出会って、デートして交際開始、恋愛が終わって、婚約・結婚の段階となるわけですが、その節目、節目で両国の差異を認識しておくとスムーズに、結婚にすすむことができます。結婚後も幸せな家庭を続けることができます。恋人時代が終わり、結婚後にルールを決めておくことも重要です。
1.お金の関係
(1)ベトナムの平均年収
ベトナム人の2019年の国内平均年収は、日本円で約41万円程度、月収なら、約3万4千円の収入があります。
日本に比べるとかない低いです。ハノイやホーチミンなどの大都市でも日本よりかなり低くなります。
(2)仕送り費用
ベトナム女性が、親に仕送りをする慣例があります。
月に2万円~5万円が相場です。月額5万円あれば、都市部でも(老)親夫婦は暮らせます。
ベトナム人は、家族をとても大事にします。その気持ちは、両親への仕送りにもあらわれています。
(3)ベトナム人の金銭感覚
ハノイなどベトナム北部では貯蓄をする習慣があります。子供の進学や家の建築の費用、ブライダル費用などです。
ホーチミンなど南部は、給与が入ったら、使ってしまう傾向があります。あまり、貯金をしません。
日本が、世界的にも異常に貯金率の高い国で、日本と比較するとどうしても、貯蓄感覚が低いということになります。
結婚後は、毎月いくらと貯金額を決めてもいいかもしれません。積み立て預金がおすすめです。
男女ともお金は家族の共有財産であるとの認識です。個人の所有意識はあまり、ないようです。
2.食生活
(1)味付け
日本の味付けに比べて、甘いと言われています。味付けが合わないなら、同じ材料で作って、最後の味付けだけ変えるという方法もあります。パクチーも使われることが多いです。
このあたりもルールをつくればよいでしょう。
(2)朝ごはん
朝ごはんは通学、通勤途中途中の屋台でフォーを食べる人が多く、小さめのフランスパンにレバーペーストや野菜をはさんだベトナムサンドイッチ「バインミー」も人気です。日本でも最近は「バインミー」の店が流行っています。
(3)スープ
ベトナムでは、家庭でも外食でも食事には、必ずスープがつきます。
ごはんにスープで、お茶づけのようにして食べる習慣があります。
(4)料理は大皿で、直箸禁止
ベトナム料理は、大皿で出されて、小皿に取り分けます。自分で食べる分は自分の箸で取り分けますが、他の人の分は直箸ではなく箸を逆さまにして取り分けます。直箸は禁止です。
また、丼(どんぶり)に口をつけずに必ずスプーン使います。
(5)晩酌
ベトナム人は、あまり晩酌をしません。ベトナムでは日常的に家で飲む人はあまりいません。お酒は、みんなで集まって飲むのが主流です。お酒は、ビールが人気です。氷を入れて、飲むことがあります。
ベトナム人女性は、20%程度、飲酒の習慣があるのに対し、男性は50%程度、飲む習慣があります。
(6)ご飯を床に並べる
ベトナムの家庭の宴会では、テーブルや椅子を使わないことがあります。床に料理を並べます。結婚前に、日本では、しない旨を説明すればよいでしょう。
(7)味付けを変えても問題なし
ベトナムでは、お店でも家庭でも、出された料理を自分好みに味つけしても、マナー違反とはなりません。これもルールを決めればよいでしょう。
3.教育
2021年の日本貿易振興機構(ジェトロ)の教育調査統計によれば、小学校就学率 100% 中学校就学率 92.8% 高校卒業率 98.3% 大学進学率 28.3%と先進国並みか、それ以上、子供たちは教育を受けています。
結婚前に話し合えば、ルールづくりもスムーズにいくでしょう。
ただし、ベトナムは、教育水準が高いとは言え、地域格差、とりわけ南北格差、同じ地域でも、収入格差が、大学進学率に影響していると言われています。
4.家族
ベトナム国民の70%が農村に居住、60%の人が農業に従事しています。ほぼ自給自足なので現金収入がなくても暮らせます。
ベトナムでは、家族の絆を大切にします。ベトナム人は情に厚くて、家族を大切にすると言われています。仕事についても家族を養うために仕事をしているという意識が強く、家庭を犠牲にして、仕事をすることはないようです。会社のために、残業や休日出勤すると意識はあまりありません。
ベトナムの家族は歴史的に血縁共同体を構成して、儒教の影響で家族の結合は強く、伝統的な家族規範や価値観がありました。
また、年齢秩序を基礎とする非常に強い道徳規範による構造・構成となっていました。
近年、他の国と同じように、そういった価値観は、薄らいでますが、基礎は、家族や地域共同体を大切にする国民性がベースになっています。
ベトナムは、男性優位社会ですが、家庭では女性に権限があります。女性は、家族に対する愛情が強くて家族を優先的に考えます。
女性は、男性よりも金銭感覚はきびしく、無駄遣いをすることも少ないです。日本の貯金の高さも馴染めるでしょう。
しかし、子供や家族のためなら、思い切ってお金を使うという傾向にあります。このような、考え方は、日本にも根強くありますので、両国の違いは少ないように思います。
家庭だけでなく女性の社会進出も進んでおり、2019年の女性の就業率は東南アジアで第1位でした。管理職として働く女性も多く、職場でも家庭でもテキパキと働くベトナム人女性が多いようです。金銭感覚も身に着けて、社会的進出も多いことから、年老いた両親の面倒をみるという責任感も強いと思われます。
5.宗教
無宗教の人が多いのですが、宗派としては、多いのが仏教徒、その次にカトリック教徒です。ベトナムは54の民族からなる多民族国家の中で多数を占めるのがキン族です。キン族が仏教徒(大乗仏教)なので、仏教が一番多くなっています。
ベトナムも東南アジアだから仏教と思いがちですが、ベトナムの宗教や信仰は、調査では、無宗教が74%と、日本と同じく無宗教の国です。しかし、日本と似ていて、無宗教者の多くは、にわか仏教徒、半分仏教徒であって、適宜仏教的行事に参加します。
ベトナムの人の宗教との関係は、日本人と似ています。日本の文化に馴染みやすいと思います。
6.生活
(1)ゴミを床や路上に捨てる
これは、日本だとマナー違反となりますが、中国やベトナムでは、習慣・慣習・風習として残っています。ただし、日本にいる中国人やベトナム人では、今は、ほとんど見かけません。
ベトナムでは、路上の屋台なら、そのままごみを下に落としてしまうことがあります。日本では、床や路上にごみを捨てるのはマナー違反ですが、ベトナムでは、まだ、この習慣が残っているようです。
観光客は別にして、日本にしばらく住んでらっしゃる方で、これをされる方は、いませんが、結婚前に確認しておいてもよいでしょう。
(2)お昼寝
ベトナムには昼寝の習慣があります。昼間は日差しが強すぎるためか、室内でひと眠りkaするのが一般的です。会社勤めも増えて、昼寝も少なくなってきているようですが、休日は多く人が昼寝をして、日暮れ以降に活動をします。
お昼ねは、問題ないと思いますが、夕方以降、夜に出歩く習慣は、話し合ってもよいかもしれません。
7.幸せな家庭にするには
日本人同志でもカップルの3組に1組が離婚する時代です。国が違って文化や環境が違えば、当然、リスクは大きくなります。ベトナム女性との結婚での離婚は、他のアジアの国に比べれば低いほうですが、リスクはあります。
ベトナム人女性の場合、文化的に家庭的な下地があります。良い点を十分に生かせれば、幸せな家庭を持続させることができると思います。
よい点を再度、まとめておきます。
・ベトナム人女性は、家族を大事にします。家族に対する愛情が強くて、家族を優先的に考えます。
・教育水準が高く、子供を育てるにも有利ですし、家計が苦しくなれば、働きにでることもできます。しかし、家庭を犠牲にしてまで、仕事に打ち込みません。家族中心の考え方が根底にあります。
・無宗教の人が多いですが、素地は、仏教徒の人が多く、日本と似ています。
また、考慮しておきたいことは、
・やはり、ベトナムは、農業社会です。もちろん、都会もありますが、ベースが日本とは異なります。家族や親戚の人間関係を重視する傾向にあります。
・日本人ほど、貯蓄の関心がありません。日本人が、世界的に異常に貯蓄に熱心なだけです。
・細かい文化の違いは、日本に数年居れば、ご本人が認識されますが、夫婦二人であれば、暗黙の了解も可能ですが、他に家族がいる場合など、あらかじめルールをつくっておくことも重要です。