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【ベトナム人女性との結婚】ベトナムの宗教について

ベトナム人、ベトナム女性との結婚や交際において、ベトナムは、東南アジアの国なので宗教が気になると思います。仏教など、ベトナムの宗教について解説します。結婚して、夫婦になれば、宗教は避けて通れないと思います。

1.ベトナムの宗教状況

(1)2017年のベトナムの宗教調査

(大乗)仏教 13% カトリック 7% カオダイ教 2.5%
ホアハオ教(新興宗教) 1.5% プロテスタント 1% 無宗教 74%

(2)大乗仏教とは

大乗の乗は、乗るという意味です。小乗仏教に対して、乗り物が大きく、どんな人でも信仰があれば、救われるという意味があります。日本での大乗仏教経典としては、般若経、法華経、浄土三部経、華厳経、涅槃経、大日経、金剛頂経などで、日本の仏教の主な宗派は、いずれも大乗仏教に分類されます。

(3)宗教の状況

ベトナムは、ドイモイ(経済開放政策)によって信仰の分野でも開放政策がすすんで、お寺や教会などが復興し、宗教法人もできて、信者も増えました。

無宗教の人が多いのですが、宗派としては、多いのが仏教徒、その次にカトリック教徒です。ベトナムは54の民族からなる多民族国家の中で多数を占めるのがキン族です。キン族が仏教徒(大乗仏教)なので、仏教が一番多くなっています。

ところが、ここで大乗仏教とされていますが、実際には、ベトナムでは、仏教に儒教と道教が混ざっているとも言われています。お寺の一部には、道教系の神様も祀られています。葬儀や法事などの儀式は、儒教が一般的です。

カトリック教は、社会主義の前の統治国フランスの宗教として、北部海岸地方で始まりました。フランス統治時代に地域を越えて、全国に広まりました。ハノイやホーチミンなどの都会でも広まりました。

(4)少数民族の宗教

北部や南部の少数民族は、それぞれ信仰する宗教があります。山地少数民族は精霊崇拝(アミニズム)を持っています。それに中国の仏教や道教などが混ざって独自の宗教を信仰しています。

南部のクメール族は、タイやミャンマーと同じ上座部仏教(小乗仏教)を信仰する人が多いです。南部のチャム族はヒンドゥー教やイスラム教を信仰しています。ヒンドゥー教やイスラム教は、都会のインド系住民が信仰しています。

南部では仏教から派生したブッダの化身とされる教祖が開いた新興宗教のホアハオ教もあります。

いろいろな宗教が混ざった状態になっているベトナムですが、日本の神道に似たような信仰心があると言われています。神社(デン)に祀られているのは水の神様など自然の神々のほか、民族の英雄が祀られていたりもします。

(5)無宗教

宗教熱心な東南アジアの宗教状況ですが、2018年の調べでは、次のようになります。

・シンガポール 仏教・道教 43.2% キリスト教 18.8% 無宗教 18.5% イスラム教 14% ヒンドゥー教 5%

・マレーシア イスラム教 61% 仏教 20% キリスト教 9% ヒンドゥー教 6%

・タイ 仏教 94% イスラム教 5%

・インドネシア イスラム教 87.2% キリスト教 9.9%

・ベトナム 仏教 50% 無宗教 約30%

・フィリピン キリスト教 93% イスラム教 5%

・カンボジア 仏教 90%

・ミャンマー 仏教 90%

やはり想像通り、東南アジアは、宗教熱心で、このように、宗教を持っている人が多いのですが、ベトナムも東南アジアだから仏教と思いがちですが、ベトナムの宗教や信仰は、調査では、結婚の有無にかかわらず、無宗教が74%と、日本と同じく無宗教の国と言えそうです。しかし、実際のところは、日本と似ていて、無宗教者の多くは、にわか仏教徒、半分仏教徒であって、適宜仏教的行事に参加します。

日本人が実質的に無宗教な人でも、お正月になれば男性も女性も初詣に行きますし、クリスマスになればケーキを食べるのと同じです。

ベトナムの多くの家庭には小さな祭壇があり、そこに先祖を祀って線香を焚いたりお供え物をしたりします。また毎月旧暦の1日や15日には、本物そっくりの偽札を燃やすことで先祖にお金を届けるという儀式を行っています。

ベトナムの人の宗教との関係は、日本人と似ているような感じがします。

彼らは節目、節目には仏教寺院に行って、家庭では家族や先祖を信仰して、クリスマスにはイベントとしてクリスマスを楽しむ人がいます。

ベトナムを訪れた人で、日本人と近い感じた人も多いのは、こういった事情からです。

2.ビーガン

仏教徒、イスラム教徒、ヒンドゥー教徒、カオダイ教徒のベトナム人の一部が肉食をタブーとしています。

ベトナムでは、このような宗教の理由以外にも、衛生や汚染の心配などから、ビーガンとなる人も増えているらしいです。ベトナム全土で、肉の代わりに大豆、豆腐、キノコ類を使ったビーガン料理を提供するお店があります。中には普通のカフェで、ランチタイムにビーガンビュッフェを提供するお店もあります。

ベトナムでは、完全菜食ではない人でも、旧暦1日、旧暦14日、旧暦15日、旧暦30日には肉を食べない習慣があるとのことです。1か月に4回、肉を食べない日がきます。この日が過ぎたら、肉を含めた食事を思いっきり楽しむ習慣があります。食事会や飲み会に誘うのであれば、肉のダメな日が過ぎたタイミングにお誘いするのがいいでしょう。

<ポイント>

ベトナムでは、無宗教の人が大半ですが、無宗教の中にも仏教を信仰する人がかなり多く、日本と同じように、ほとんどの人が、習慣的に仏教行事に参加します。

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