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国際結婚、ベトナム移住

国際結婚、ベトナム移住

1.ベトナムについて

ベトナム女性と結婚して、ベトナムへの移住を検討したり、国際結婚をしなくても、リタイア後に移住を検討されている方が多くいます。

簡単にベトナムの紹介をします。

ベトナムは、南北に細長い国で、首都のハノイのある北部は、政治や文化の中心地です。南部のホーチミンは、経済の中心で、海外の企業も多く進出しています。南部は熱帯気候です。北部は温帯性の気候であり、日本の気候と似ています。

治安は、凶悪犯罪は少ないですが、窃盗など軽犯罪は発生しています。日本と同じように基本的なことを守っていれば、移住しても比較的安全に過ごせる国です。

2.ビザ

・永住証

国際結婚による配偶者などが対象の永住権です。永住カードが発給されて、査証取得が免除されます。3年毎の更新が必要です。ベトナム国籍の女性と結婚した場合が該当します。

ベトナム人と結婚すれば日本人でも永住権を取得することが可能です。しかし外国人であることには変わりないため、ビザの申請は必要なくても永住権を3年ごとに更新する必要があります。

・就労ビザ

ベトナムで就労する人が利用するビザです。就労ビザだけでは就労できないので、労働許可証を取得する必要があります。

初めて就労ビザを申請する場合は、日本国内での手続きはできません。商用ビザでベトナム入国後、ベトナム国内で就労ビザに変更が必要です。

・商用ビザ

在ベトナム企業や外資系企業のベトナム支社、NGO組織、その他専門組織の代表者として働く人のために発行されるビザです。

・その他の永住する方法

その他、永住権を取得するには、ベトナム政府から勲章もしくは称号を授与される、ベトナムに一時的に居住している外国の科学者、2000年以前からベトナムに住んでいるといった条件が必要です。安定した収入も必要になります。

・リタイヤメントビザ

ベトナムではタイやカンボジア、他の東南アジア諸国のフィリピン、マレーシア、インドネシアのようにリタイヤメントビザがありません。今後は、新設されるかもしれません。

3.住居

・分譲マンション

費用は、都市部では、月$800位~です。マンションタイプは基本的な家具・家電は設置されています。

・一戸建て

都市部では月$4000位~と高額になる物件が多いようです。

ハノイやホーチミンなど都市部では、このように高額が物件が多くありますが、一般的に日本より家賃は安くなります。

東南アジアは、アーリーリタイア(早期退職)、セミリタイアの方に人気で、資産や貯蓄が少なくても投資物件にめぐまれているとされています。

4.医療

・費用

ベトナム移住後に健康保険適用なしの場合、手術と入院の場合、100万円近くかかる場合もあります。

・医療施設

ベトナムは日本と比較すると医療施設が脆弱です。先進医療を期待することは難しくなります。

地元の病院やクリニックはベトナム語のみの対応が多いですが、都市部には日本人医師や外国人医師が在籍する外資系クリニックもあります。外資系医療機関の受診料はかなり高額になります。ハノイには日本人医師が常駐している日系の病院も多数あります。

移住前に保険加入は必須です。病気はなるべく日本で完治させておいた方がよいでしょう。

ベトナムの病院は、料金は前払い制です。先に治療費を払わないと治療を受けられません。

・予防接種

A型肝炎、B型肝炎、破傷風、狂犬病は、接種しておきます。

・環境

ハノイやホーチミンの都市では、大気汚染があります。地方では、浄水技術が発達していないため、水道水をそのまま飲むことができません。水を飲みたいときはスーパーやコンビニなどで購入するのが一般的です。

5.仕事

日本と仕事をしたいベトナムの企業は多くあります。日本の取引先を紹介できたり、日本に商品が売り込めるとなると、仕事を得る機会はたくさんあります。

ベトナム人は仕事よりも家庭を優先する傾向があり、ベトナムでは、残業する習慣は、あまり、ありません。

ベトナムでは日本食レストランや日本のレストランチェーンが多く進出しています。勤務する機会もあります。

ベトナムには、多くの日本企業が進出しています。日本貿易振興機構(ジェトロ Jetro)によれば、2019年、ベトナムに進出している日本企業は1,943社でした。製造業界のほか、サービス業界やIT系ベンチャー企業も増えています。

中国に近く、中国企業の人件費が高騰しているために、ベトナムへ工場を移転している企業も多く、日本人などの技術者の募集が多数あります。

6.環境

(メリット)

ベトナムは親日家が多い国です。日本の外務省調査でも、ベトナム人の94%は日本と友好的な意識があります。

ベトナムには日本企業が多く進出しているため、ベトナムで就職する機会が多くあります。日本人が、移住しても活躍できる場所は、必ずあると思います。

ベトナムは、温暖な気候です。北部の首都ハノイは亜熱帯気候で四季があり、冬には寒くもなりますが、年間の平均での最高気温は27.7度、最低気温も21.3度と日本と比べると温暖です。

南部のホーチミンは、熱帯気候で、常夏で雨季と乾季があります。平均気温は、最高気温が32.6度と最低気温は24.3度と日本の夏が一年続きます。

ベトナムには火山はありません。地震もほどんどなく、災害は日本と比較すると少ないです。

治安が比較的良い国です。社会主義国家で政治が安定しているので、警察権力は強いですが、テロ、拳銃や麻薬など規制も厳しく、重犯罪は少ないです。世界的にみれば、治安は良い方です。

日本人が多く、日本人向けサービスが充実しています。外務省の調査では、2020年のベトナムには約23,000人の日本人が暮らしています。在留日本人の数は年々増加し、ホーチミンやハノイなどの都市部には日本人コミュニティがあります。

在留日本人や日本人観光客の増加で、日本人向けサービスが受けられるところも増えています。レストラン、カフェ、病院、不動産業者などでも日本語対応のところが増えています。

(デメリット)

ハノイやホーチミンなど都市部でも、停電が多く発生します。社会的なインフラの整備は遅れています。

7.食事

ベトナムに移住した場合の食費は、日本と比べると安くなります。ホーチミンの場合、ローカルな食堂であれば、定食や持ち帰りの弁当が150円ほどです。屋台で購入できるバインミー(ベトナム風のサンドイッチ)であれば、100円以下で食べることができます。ホーチミンには日本食のレストランも増えています。値段は高めですが、1食あたり500円~600円ほどです。地元のビールも一缶60円前後で購入できます。

ベトナム料理はフォーや生春巻きなど、米をベースにした料理が多いです。味付けも辛くはなく、醤油風味で食べやすいです。日本人向きとも言えます。日本人同志の恋人のデートでも人気があります。

8.物価

最近は、経済発展がすすんで、物価が高くなりつつありますが、日本の物価に比べれば安いです。

通信費(スマホ+インターネット)も5,000円で、日本のように1万円は超えることはないようです。

都市部で一人なら、1カ月5万円程度で暮らすことも可能です。

・東南アジア諸国との比較

世界の生活費を比較するサイト「Numbeo」のデータの引用ですが、ニューヨークを100とした場合の世界各都市の物価を比較したデータがあります。これによると、ハノイは、東京の物価の38%、日本の物価の約1/3弱です。

ベトナム(ハノイ):25.42
シンガポール(シンガポール):74.46
東京(日本):67.72
バンコク(タイ):39.05
マニラ(フィリピン):36.16
プノンペン(カンボジア):33.92
ジャカルタ(インドネシア):30.48
クアラルンプール(マレーシア):28.22

9.交通

・日本への所要時間

羽田空港または成田空港からハノイ国際空港まで:約5時間30分
関西空港または中部国際空港からハノイ国際空港まで:約5時間
福岡空港からハノイ国際空港まで:約4時間

日本とベトナム間は、半日で移動可能です。
*タイやカンボジアであれば、1.5~2時間で行けます

・ベトナムの交通費

路線バス:25~35円
タクシー(1km):60円

10.人気度(順位)

世界中で販売されているアイルランドの海外移住専門誌「インターナショナル・リビング(International Living)」が毎年発表している「リタイア後に住みたい国」ランキングの2022年版で、ベトナムは68.3ポイントで18位でした。

退職後の理想的な生活の指標として、「住居」「社会福祉」「ビザ・居住」「生活コスト」「溶け込みやすさ・娯楽」「ヘルスケア」「開発」「気候」「統治」「機会」の10の指標を評価し、25か国・地域をランク付けした結果です。

ベトナムは「生活コスト」の指標で100点中96ポイントで世界一となりました。リタイア後に各国で暮らしたら毎月どれぐらいの生活費がかかるのかを検証しています。

その他、東南アジアでは、タイが11位、カンボジアが14位、マレーシアが15位、バリ島(インドネシア)が16位でした。

国際結婚をしなくても、結婚後、退職後に移住候補として人気があります。

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