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国際結婚、ベトナム人の性生活

国際結婚、ベトナム人の性生活

1.セックスに関わる国際比較調査

男性向け避妊具の海外の大手メーカーDurex社は、毎年、セックスに関わる国際比較調査結果をウェッブサイトで公開しています。

日本人のセックス頻度は、年45回と世界最低です。性生活の満足度(性生活に幸せを感じている人の割合)も24%と低い数字となっています。

一方で、ベトナムは、性行為の回数が87回、満足度が、42%となっています。

欧米は、回数は100を超えて、満足度も50%前後です。一般的に東アジア、東南アジアは、低めの数字となっています。

アジアの人が、性欲が少ないとか、性生活に悩みや問題を抱えているとかではなくて、文化の違い、文化の影響だと思います。

(国別のデータ抜粋)

頻度(男女回答)

日本 45回
ベトナム87回
マレーシア83回
シンガポール73回

フランス 120回
イギリス 118回
カナダ 108回
ドイツ 104回

満足度(男女回答)

日本 24%
ベトナム42%
マレーシア48%
シンガポール42%

フランス 38%
イギリス 52%
カナダ 46%
ドイツ 47%

2.ベトナム女性と恋愛観

ベトナム人女性は、現実的です。理想の男性としては、どんなに人柄が良くても、顔がよくでも、男性に家族を養う経済力がないと結婚相手の順位が下がります。

さらに、男性が気が利いたり、彼女おもいであることが大切な条件になります。ベトナムでは、レディファーストな男性が多いのは、このような考えがあるためと言われています。

ベトナム女性は、レディファーストをあたり前と考えています。ハノイやホーチミンを観光で訪れていても、レディファーストの光景をよく見かけます。

ベトナム人女性は、結婚年齢が若いと言われています。女性は、25歳までに結婚したいと考えており、適齢期をすぎると結婚できないと思う強い傾向があります。

付き合う相手に、経済力や誠実さを求めるのは、結婚に対する意識が高く、早い段階で花婿候補を決めたいと思っているためです。

結婚したら、家族のために尽くそうとするのがベトナム人女性です。とても真面目で堅実な性格の女性が多いとされています。

3.ベトナムの性生活

ベトナムでは、結婚する前の性交渉は禁止されていませんが、男性と付き合うことは、家族ぐるみのつき合いと考えている人が多く、夫婦になるまで、婚前交渉を、あまり好みません。

ベトナムは、昔(昭和以前)の日本女性のように、男を立てる文化や恥じらいを好む文化と言われていますので、性に対する考え方は(昭和以前の)、日本に近いものがあると考えられます。決して、セックスレスの人が多いというわけではありません。

ベトナムは、日本に国民性も似ていて、地理的にも日本に近いベトナムは、今も貞操を守る考えが受け継がれています。未婚でセックスをするカップルも徐々に増えていますが、今でも性交渉は、結婚前提であることが一般的です。

特に、在日の女性は地方出身の中流以上の人が多いので、その貞操の意識は強いです。婚前交渉は基本的に無いものとされています。

ベトナム人、東南アジアの人は、ハグや手をつないだり男女の距離が近いので、性も開放的と勘違いされがちですが、性生活については、厳格な考えを持っている人が多いです。

ベトナムでは、セックスは結婚してからするものである、結婚相手とするものであるという意識がかなり強く、ハグやキスは日本人のように付き合うと自然としますが、セックスに関しては別と考えているようです。

よっぽど結婚前提であることが明らかでなければ、体を許すベトナム人女性はいません。

従って、ベトナム女性との旅行を伴いデートは、ハードルが高くなります。

ベトナムでは、結婚するまで貞操を守ることが大切という考えがあります。基本、宿泊を伴う旅行は結婚してからの方がよいでしょう。デートに宿泊旅行をするのは、結婚が確実になるまで、控えた方がよいです。国際結婚の場合、女性の母国に行くこともありますが、別々の部屋に泊まったほうがよいと思われます。

4.セクハラ

下ネタは、今の日本で女性に言うと、しっかりセクハラ扱いされますが、これはベトナム女性に対しても同じことです。

ベトナム人だから、言ってるのかと、日本人以上にベトナム女性に対して、印象が悪くなります。

基本的に、日本人女性に言ったら問題になることは、ベトナム人にも言ってはいけません。特にベトナムのカトリック教徒は厳格な人が多いので要注意です。

最近は、ベトナムでもセクハラの意識が高まっています。ベトナム労働・傷病軍人・社会事業省とベトナム労働総同盟、ベトナム商工会議所は、職場でのセクハラに対する新基準の草案を共同で策定しました。ウインクの繰り返しや挑発的な視線なども「非言語的セクハラ」として分類すると規定されています。

セクハラ新基準の草案は、2015年に労働省法務局が改定した職場でのセクハラに関する行動規範に基づいて策定され、セクハラを「身体的セクハラ」「言語的セクハラ」「非言語的セクハラ」の3種類に分類しています。

「身体的セクハラ」は、体に触れるなどで、「言語的セクハラ」は対面や電話などでの性的内容を含む発言や執拗に外出に誘うなどが対象となります。「非言語的セクハラ」には、ウインクの繰り返しや挑発的な(性的な)視線、性的なものを暗示させるジェスチャー、性的な内容を含む画像の送付などがあげられています。

同基準は法的拘束力はありませんが、労働規則などとして各企業が採用することを推奨しています。

ベトナムでも、セクハラについては、日本と同じです。アオザイを着ている女性だけが、硬い考えを持っているわけではありません。一般の女性も、日本人と同等か、日本以上にセクハラに対する意識が高くなっています。

セクハラについては、フィリピンなどアジアでも意識が高くなってきています。気をつけたほうがよいでしょう。

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国際結婚、ベトナム人とのコミュニケーション(言葉)

国際結婚、ベトナム人とのコミュニケーション(言葉)

国際結婚の婚活において、ベトナム人と恋愛して交際するにしたがって、ベトナム女性との距離の縮め方が重要になってきます。ベトナム人とのコミュニケーション(言葉)についてまとめました。

1.言葉

(1)英語

ベトナム人は、英語をしゃべれる人が、日本人より多いという調査がありますので、ご紹介します。

グローバル教育機関イー・エフ・エデュケーション・ファースト(EF Education First)が2021年に発表した「EF英語能力指数2021(EF EPI 2021)」のランキングでは、非英語圏112か国・地域中、ベトナムは66位で日本は78位でした。

日本人より、ベトナム人のほうが英語力はあります。極端な地方でない限り英語を話せるベトナム人は、かなり多いと言えます。

フランスの植民地時代が長かったので、ヨーロッパ言語の素地があり、受け入れやすいのかもしれません。

(2)ベトナム語

ベトナム語をマスターできれば、恋愛でも、相談所で紹介を受けて、お見合いするにしても、ベトナム人女性と距離縮める最も有効な方法です。

ところが、ベトナム語の発音は日本人にとって習得が難しい言語とされています。日本人にとって、数多くの声調を使い分けるベトナム語の発音が難しいためです。

一方で、ベトナム語の文法は単純です。ベトナム語が難易度が高いとされているのは、発音の難しさが理由です。

・ベトナム語の歴史

ベトナムは1,000年以上もの長い間、中国の支配下にありました。その時代、ベトナム語の表記は漢字がでした。

その後、フランス統治の影響でベトナム語ではアルファベットが使用されるようになりました。

・6つ声調

ベトナム語には同じような発音がたくさんあり、少しでも発音記号が変われば、微妙に発音も変わり、言葉の意味も違ってきます。日本語には声調がない為に、日本人にとってベトナム語が難しいと言われています。

声調とは、音の高低、イントネーションのことで、合計6つのイントネーションがあります。日本語にはないので、なかなか習得するのが難しいです。

6つの声調は平らな声調・鋭い声調・下がる声調・尋ねる声調・転ぶ声調・重い声調のことで、これらを区別しないと、全く通じなくなる可能性があります。日本語に無い音もたくさんありますので、不明瞭だと通じなくなります。

また、ベトナム人と会話するのであれば単語を覚えなければなりません。ただし、ベトナム語の単語は英語などと違って語形変化をしないので、1つの形を覚えていけば良いですが、1つのアルファベットで複数の音と声調を表せるので、同じ単語であっても発音の仕方が異なれば違う意味の単語になることがあります。

・12個の母音

日本語の母音は5つですが、ベトナム語の母音は12個です。aとoに当たる母音がそれぞれ3つ、iとuとeに当たる母音がそれぞれ2つあります。同じスペルの文字であったとしても、母音が異なれば意味が異なりますので、母音の区別をすることが重要です。

ベトナム語の文法に関してはそれほど難しくないので、発音をしっかりと勉強することが重要です。

・リーディング

ベトナム語の表記はアルファベットなので、あまりむずかしくありません。スペルと発音が一致していることが多く、特殊な読み方をするということが少ないので、日本人の場合ローマ字読みで読めば、ほとんどの場合読めます。

・ライティング

リーディングと同じくアルファベットなので、フレーズや単語を書くだけなら難易度は高くありません。ただし、使う単語によって同じローマ字でも記号が変わってくるので、単純に英語で使うローマ字で通じるというわけではありません。

・リスニング

発音が日本語より多いため、日本人がベトナム語の発音や声調を区別するのが難しいです。

(3)ポケトーク

ポータブルな自動翻訳機を使う方法もあります。

ポケット翻訳機器で、有名な自動翻訳機がポケトークと市販の翻訳機があります。言語の異なる人同士が、ポケトークを挟んで、双方向にコミュニケーションがとれる音声翻訳を実現してくれます。

英語・中国語など主要言語を網羅しつつ、世界74言語に対応し、ベトナム語の搭載されています。

モバイル通信用のeSIMを内蔵することで世界133の国や地域で使うことができます。ネット接続していて高性能AIにより、最新情報を常にキャッチアップして長文でも精度高く翻訳してくれる高性能モデルとなっています。

(4)日本語

国際結婚で、使用する言語は、基本的には、住む国の言語になります。日本で住むのであれば、日本語がベースになります。

ベトナムでは、高校生で、日本語を学ぶ学生は4万人以上、ハノイ、ホーチミンなどの地域の中学校や高等学校では、日本語を学習している課程やクラスもあります。

日本にいるベトナム人の場合、日本語ができる人が多くいますが、ベトナム結婚相談所を利用すれば、日本語ができる人を中心に紹介を受けることができます。

ベトナム結婚相談所とは「ベトナム人女性と結婚したい日本人男性と、日本人男性と結婚したいベトナム人女性をマッチングさせる仲介業者」のことです。

ベトナム結婚相談所をご紹介します。

・ベトナム縁結び https://nhatviet.info/

真剣に国際結婚で、婚活活動するのであれば、結婚相談所を推薦します。

2.その他のコミュニケーション

(1)感謝、理解、尊重、思いやりの気持ち

感謝の気持ちも大事です。気持ちは、コミュニケーションの中でも重要です。たとえ言葉が通じなくても、気持ちが通じれば、うまくいくものです。

(2)お酒

ベトナム人は日本人よりも、お酒のコミュニケーションを大事にします。基本的に一人飲みはせずに、飲むときは、みんなで、というスタイルが多いです。大人数でなくても、ベトナム女性と2人でも問題ありません。ベトナム人は、飲み会が好きな人が多く、お酒が飲める人飲めない人にかかわらず、みんなでワイワイするのが好きみたいです。

(3)スポーツ

ベトナム人はスポーツが大好きです。ベトナムでは早朝から公園などに集まって、スポーツをしている人がたくさんいます。特にサッカーは人気があります。その他、バドミントンも人気があります。

言葉が分からなくても、スポーツで一緒に汗を流せしたり、スポーツ観戦すれば、人との間の距離が縮まります。ベトナム人のサークルなどもあるので、参加してみればたくさん友達ができます。

(4)ベトナムの歌

ベトナム人は歌を歌うのが好きなようです。バラード系の歌が人気で、一曲でもベトナムの歌を歌うことができたら一気に、人との距離が縮まると思います。

(5)カフェ

コミュニケーションをとるには、カフェに誘いましょう。

19世紀のフランスの植民地時代からカフェは、ベトナム人にとって、憩いの場所です。

ベトナム女性とのファーストデートは、カフェがおすすめです。というのもベトナムではカフェでお互いの話をし愛をはぐぐむのが一般的です。

現代のホーチミンでは、お洒落なカフェがたくさんあります。

日本人男性からでも、カフェでちょっと話さない等、気楽にベトナム女性を誘うこともできます。ベトナム女性もお洒落なカフェが大好きです。仕事や学校終わり、アルバイト終わりで自然な形で女性を誘ってみましょう。

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国際結婚、ベトナム人の親族と両親

国際結婚、ベトナム人の親族と両親

1.ベトナム人の家族

2014年の日本国際教養学会のハノイで実施された調査では、60歳以上の高齢者が子供と同居している割合は、62.6%でした。日本よりかなり高いと思います。

ベトナムでは、結婚しても、母親や父親など両親と暮らす世帯の割合が日本より多くなります。

地方に行けば、親戚や親族と暮らす夫婦もいます。ベトナム人女性が、国際結婚で日本で暮らすようになれば、かなり環境が変わる可能性があります。

ベトナムでは、家族の絆は重要です。ベトナム人は情に厚くて、家族を大切にすると言われています。家庭を犠牲にしてまで、仕事をすることは意味がないと考える人が多いようです。家族が最優先です。

ベトナムは核家族化が日本ほど進んでおらず、家族の概念が親戚にまで広がること多いです。6親等くらいまでの家族の誰かが来れば、歓迎して、仕事を休んで買い物につきあったり、親類回りをしたりするのは当然と考えられています。

ベトナム国民の70%が農村に住んでいて、60%の人が農業に従事しています。

いろいろな統計調査によれば、ベトナムでも核家族化は、すすんでいますが、令和の日本ほどでもありません。大都市のハノイやホーチミンでは、核家族は、多くなっていますが、地方に行けば、まだまだ、大家族が健在です。

結婚相談所で、ある婚活活動中の日本人男性が、お見合いをして、デートの時のことで、いろいろ話を聞くと、親戚や家族の話が多くて、「ちょうど日本の昭和時代のような感じがした」と言っていました。

観光で、ハロン湾やハノイ、ホーチミンに行っても、アオザイを着てる人は少ないですが、文化としては、日本に比べれば、大家族制度が残っています。

2.ベトナム人の国民性を表す4つのK(4K)

ベトナムの国民性のイメージ、あくまでイメージですが、一般的に「器用」「向学心旺盛」「近視眼」「カカア天下」の頭文字をとった「4K」と言われることがあります。

・器用

ベトナム人は手先が器用な人が多いと言われています。縫製業、繊維関係の仕事が得意なことから、うかがえます。ベトナムでは、繊維産業が盛んなことがわかります。

・勤勉

ベトナム人は、向学心旺盛で真面目で勤勉だと言われています。

・近視眼

眼の近視ではありません。ベトナム人の金銭感覚と表現しています。ベトナム人は先のことを考えるより、今のことを優先する性格の人が多いという意味です。はやり、南国気質があるのかもしれません。

・カカア天下

1955年~1975年の長く続いたベトナム戦争中、家族を守っていたのは女性でした。男性は、戦争に行ってましたので、ベトナム女性は一家を支えていました。

ベトナムでは男女で給与や昇級の格差がほとんどなく、ベトナムの社会では女性が管理職として多く活躍しています。

こういったことからカカア天下と言われています。ベトナムでは、女性が主導権を握っています。

3.「しゅうとめ(姑)」と「しゅうと(舅)」

しゅうとめ(姑)とは、配偶者の母親のことです。しゅうと(舅)とは、配偶者の父親のことです。

昔からの習慣として、ベトナムの家庭は、嫁より夫の親族が優先される傾向があります。都市部を中心に、今は、その傾向は、少なくなっていますが、文化として残っています。

しゅうとめ(姑)が、権威を持っているとも言えます。しゅうとめ(姑)が言うことが正しいというような感じになり、嫁の立場は苦しくなってしまいます。

もっとも、何もベトナムだけに限ったことではなくて、日本でも、世界中で言われていることなので、あまり強調すべきではないと思いますが、万国共通で永遠のテーマ「嫁姑問題」は、ベトナムにもあります。

妻側の家族と円満に関係を持つ方法としては、このような、文化的背景があることを認識して、意思疎通を十分とることだと思います。距離的な問題で、あまり会えなくても、ネット経由で、話することもできますし、観光をかねて、時々行くのもよいでしょう。やはり。コミュニケーションが重要です。

4.仕送り

ベトナム人と結婚すると、仕送りで、お金を送ることがあります。

ただし、仕送りする場合は、日本で働いた給料の中から仕送り費用を出すベトナム女性が多いのが現状です。

仕送りは、人によります。してる人としてない人もいます。両親が、元気に働いているのであれば、毎月の仕送りは不要です。

ベトナムでは、1人暮らしであれば5万円ほどあれば、十分生活でます。地方なら、月に3万円あれば十分暮らしていけるらしいです。

このことかも、ベトナムの実家への仕送りは、月に2万円~5万円が妥当ではないか、と言えます。

月額5万円あれば、都市部でも(老)親夫婦は暮らせます。贅沢はできないかもしれませんが、生活に必要な金額は、家族に渡せると思いますし、家賃などの固定費を負担して、日常の変動費は、自分たちで賄ってもらうこともできます。

パートナーのご両親がまだまだ元気に働いているなら、毎月の仕送りは不要と思っていいでしょう。ベトナム人は会社勤めの人が少なく、ほとんどの人が自営業です。定年がないので、高齢の両親も働いている人が多くいます。親が働いているなら仕送りは不要です。送るとしても金額は少なくてよいことになります。

ベトナムは、社会主義の国で、社会保障も充実していて、年金もありますが、実態は、ベトナムも日本の年金のような制度はあるのですが、ビジネスや仕事に追われて、加入している人はほとんどいません。

ベトナムでは年金に加入している人が少ないから、仕送りする習慣が今でもあるということになります。

5.ベトナムの法律

世界的に核家族化がすすむ中で、文化も変容を遂げて、欧米や日本のような慣習が今後主流になると思われますが、ベトナムは、社会主義国ということもあって、欧米や日本とは少し違ったところがあります。

それは、法律です。ベトナム社会主義共和国の法律には、家族に関する条文があります。1つや2ではありません。複数にわたって規定されています。罰則があるかどうかはわかりませんが、少なくとも、欧米や日本には、このような法律はありませんので、ベトナムが核家族化がすすみ、都市への流入が増えて、農業従事者が減ったとしても、日本と同じような家族・親族・親戚との関係になるのか不透明です。

ベトナム政府当局が、教育、社会制度を調整して、保守的な慣習の復活に向かうかもしれません。

法律の一部を掲載しておきます。

・ベトナム社会主義共和国家族法 (2001年年施行)

「父母は、それらの者の子を社会にとって有益な公民に育てなければならない。子は、その父母を尊敬し、世話し、かつ、扶養しなければならない。孫は、その祖父母を尊敬し、世話し、かつ、扶養しなければならない」(第2条)

・「婚姻家族法」(2001年施行)

「子どもは性別、続柄、同居か別居か、父系か母系かにかかわらず、老親を扶養する義務がある。」

・ベトナム社会主義共和国高齢者法 (2010年施行)

「高齢者を扶養する主たる責任は、高齢者をもつ家族にある」(第5条)

「高齢者は、自分の希望により、子ども、孫と同居するか別居するかを決める権利がある」(第3条)

「高齢者を扶養するとは、衣食住、往来、健康、学習、文化、交際といった高齢者の基本的要求を保障することである」(第10条1項)

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国際結婚、ベトナムへの投資

国際結婚をして、ベトナム女性の配偶者がいたり、戸籍を届出していなくてもパートナー女性や恋人と交際中の場合、ベトナムでの貯蓄、株式投資、資産運用を検討してみてはいかがでしょうか?

1.預金(貯蓄)

ベトナムでは定期預金の年利(金利)は、6~8%位あります。日本貿易振興機構(ジェトロ Jetro)によると、消費者物価上昇率は、3%前後で推移しているので、インフレ率を入れても、日本よりはリターンはあるとされています。

ベトナムの銀行の口座開設は、従来は、観光者や出張者でもできたましたが、2019年より国家銀行の通達で、12か月のベトナムへの居住資格がある人しか開設できないようになりました。

ベトナム女性との交際や国際結婚を利用して資産を増やすことができます。

ベトナムは発展途上国で急激な経済成長を遂げています。ビジネスを拡大させるため、海外投資家、企業誘致や国内のインフラの整備を実施中です。

資金を国内だけでなく海外から集めたいので金利を高く設定し、融資国にもメリットがあるようにしています。

ベトナム人パートナーが持っている銀行口座を使っても構いませんが、銀行ごとの金利を確認して金利が高い銀行で口座を作り直してもよいでしょう。

<口座開設に必要なもの>

人民証明書
ベトナムドン
口座開設手数料
キャッシュカード発行手数料
ベトナムの携帯電話番号
現地の住所

2.株式

日本でもベトナム株を扱っている証券会社もありますが、ベトナムに居住していれば、現地の証券会社の口座開設して銘柄を決めて売買取引が可能です。

ベトナム人の配偶者や交際中の恋人がいれば、銘柄の選定等で相談もできますし、マーケットの参考になる情報も聞けると思います。

・外国人保有比率の制限

ベトナム国内の投資家保護が目的で、外国人の保有比率の上限があります。基本は49%で、銀行は30%(30%より下に設定している銀行もある)、航空業界も30%です。この割合よりも大きくなると、買い注文(売買)が自動的に中断されます。

3.ファンド(投資信託)

ファイブスター投信投資顧問が設定・運用する「ベトナム・ロータス・ファンド」は、2021年のトータルリターンが79.33%とファンド分類平均を54.97上回ったとのことです。

ベトナムを投資対象国とするファンドの中でトップで、カテゴリー32本中で1位のリターンになりました。ファンド・オブ・ザ・イヤー2021で「国際株式(グローバル)型」部門で最優秀ファンド賞を受賞しました。

ベトナム株は2021年、日本円ベースで55%の上昇。ベトナムは、経済、企業業績が好調です。個人の新規の口座の開設数がベトナム史上最高だったとのこと。個人に投資ブームが起こっています。ベトナム株式市場は個人の市場シェアが8割を超えて、個人投資家中心のマーケットとなっています。

ちょうど日本で1970年からの20年で株価が20倍になったような市場がベトナムで起こっていると証券会社などは分析しています。

ベトナムは、共産主義国家ですが、政治が安定し、国が順調に運営されています。国家戦略として世界の生産拠点にしようという目標があります。

投資の基本は、長期投資と分散投資です。投資の分散は、先進国と新興国という分類になりますが、新興国の中に中国、台湾、ブラジルが有名ですが、ベトナム人との交際や婚姻の機会にベトナムを投資先に加えてアセットクラスとして検討したらよいと思います。

経済成長があるということは、株価の上昇の可能性が高いということです。

ベトナム経済は、これからも成長が見込まれ、ベトナム株式は上昇する可能性が高いと言えます。

日本人が、ベトナム市場への投資では投資信託が一般的です。個別株を注文する場合、投資対象となる企業の業績や将来性などについて分析しますが、ベトナム株の場合、日本語で関連情報を得るのは難しく、投資対象となる企業の事業セクターについての知識を得るのがむずかしいためです。

ところが、身内にベトナムの方がいれば、いろいろ情報を得ることができます。

ベトナム投資で堅実な成果を得る場合は、投資信託というのが一般的ですが、ベトナムの知り合いがいれば、現地の情報が入手しやすいので損失のリスクを抑えることができます。

4.ベトナム経済の今後

投資で、このままベトナムは、東南アジアの民主主義国と同様に経済成長を続けることができるのかという問題で、中国との関係があります。

アメリカは中国と敵対し、ベトナムも南の島の領有権で中国と対立しています。ベトナムとアメリカは共通の利害関係があり、ベトナムとアメリカは近い関係です。この両国の関係は、投資家の取引の安心材料の必要条件であり、ベトナムの経済成長にとって重要なことです。

ベトナム製の輸入品の代表は、衣料品や靴などですが、最近は、輸出でハイテク製品が増えています。韓国のサムソンは、ベトナム国内に工場を数か所ありますし、サムソンのスマートフォンの半数以上はベトナム製となっています。

ベトナムでは、今まで一次産業から軽工業へと発展し、ハイテク化へ移行しています。

ハイテク化を進めて海外の企業を誘致するには、独裁国家とは違う政権の安定と安全な社会が必要条件です。国の方針として、多くの自由貿易協定を締結するなどして、経済発展をすすめています。

経済発展の基盤として、ベトナムには、豊富な労働人口と安い労働コストがあります。海外からのベトナムへの直接投資は増加傾向にあり、ベトナムから海外への輸出額も伸びています。

産業のハイテク化がすすみ、産業構造も第一次産業から、二次、三次産業となり、製造業からサービス業へとシフトして、現在のベトナム経済は、日本の1970年頃の高度経済成長の状況にあると考えています。

ベトナムは1995年にアメリカと国交回復をして、アセアン(ASEAN 東南アジア諸国連合)にも加盟しています。

5.不動産

多くのベトナム人は、必要以上に預金をしません。所得が少ないこともありますが、将来の不安で預金をするのではなく、今の楽しみのためにお金を使う文化があります。

経済成長で、ベトナム人の給料は上がっています。会社に勤めながら副業で事業をしたり、不動産・株式投資で、それなりの分配金やリターンを得ています。

ベトナム人は、住宅、不動産には強い思い入れがあります。家屋を持つことが、一人前の条件でもあり、住宅(新築)購入のために頭金を貯めて、残りは親族から借入れて購入することが多いです。

一軒家の人気が高く、マンションは住居ではなく、投資として考えています。

ベトナムでは土地は国の所有物であり、土地は、使用権として「権利」として認められています。

ただし、ベトナム人やベトナム企業の場合は永久使用権があり、資産として引き継ぐこともできます。

税制面では相続税、贈与税も二親等以内なら無税で、資産として子孫に不動産を引き継ぐこともできます。お金があれば不動産や金(ゴールド)で次世代に引き継いでいくこともできます。

ベトナムでは、預金をするより現金を不動産や金(ゴールド)に変える傾向があります。

不動産を購入する場合、すぐに利益が見込める利回り物件を購入する人と、利益はすぐに見込めないが将来的なキャピタルとして長期でリターンがとれる土地や建物を購入する人がいます。

2015年の住宅法で、外国人でも条件付きでマンションや住宅を購入できるようになりましたが、土地は購入できません。

金利が高すぎて、住宅ローンが普及していないため、キャッシュでの購入となることが多いです。

・ベトナムの土地の特異性

投資家にとって、ベトナムの土地の取り扱いが気になると思いますので、説明しておきます。

ベトナムでは、土地の所有権を取得することはできず、土地の使用者は、土地に対して使用権しかありません。

使用権の内訳は、所有権に近いものです。第三者に対して対抗できる登録制度もあり、権利として確保し、活用することができ、当該使用権の一般的な処分(譲渡、売却等)も行うことができます。

外国人投資家に対しては、国内の法令のみならず、国際条約などでもベトナムでの投資に関する財産権(不動産)が保護されるため、「使用権」しかないということを、心配する必要はないです。

日本は所有権はありますが、固定資産税も支払わなければなりませんし、収用などでは所有権を失うことがあります。

今後のベトナムの経済状況を予想するためにポイントを2点あげておきます。

6.人口ボーナス期

ベトナムの経済成長が続く理由に「人口ボーナス期」があります。

「人口ボーナス期」とは、総人口に占める生産年齢人口(15歳以上、65歳未満の人口)の比率が高い時期で、ベトナムではこれが2040年頃まで続く見通しで、人口ボーナス期の中にあります。

ベトナムではGDPは6%前後の成長が続いていますが、この高い成長率が持続する可能性が高いとされています。

7.TPP

環太平洋経済連携協定(TPP)とは、太平洋を囲む国同士で関税などをなくして自由貿易化を目指す経済的枠組みです。

シンガポール、ニュージーランド、チリ、ブルネイ、アメリカ、オーストラリア、ペルー、ベトナムで交渉が開始され、マレーシア、メキシコ、カナダ、日本が交渉に参加し、11カ国で交渉が行われています。

関税が撤廃されれば、貿易相手国から買ってもらいやすくなります。その結果、輸出の増加が期待できます。

消費者にもメリットがあり、関税が撤廃されれば、輸入コストが減るので、安い輸入食料品が手に入るようになります。

加盟11ヵ国の1人当たりGDPを比較するとベトナムがかなり低くなっています。TPPが発効したことで、ベトナムに労働集約的な産業の需要が高まるとされて、大きな恩恵をもたらすと考えられています。

米中貿易問題で、生産拠点を中国以外へと移す動きが見られており、ベトナムは有力な移転先の1つです。

近年のベトナムの主要輸出品目は、電子製品、縫製品、靴などです。電子製品は、ベトナムのアジア地域の生産ネットワークへの参入にともなって、急速に輸出を伸ばしてきました。

ベトナムはTPPへの参加で多国籍企業のサプライチェーンへの参加を目指しています。

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国際結婚、ベトナム移住

国際結婚、ベトナム移住

1.ベトナムについて

ベトナム女性と結婚して、ベトナムへの移住を検討したり、国際結婚をしなくても、リタイア後に移住を検討されている方が多くいます。

簡単にベトナムの紹介をします。

ベトナムは、南北に細長い国で、首都のハノイのある北部は、政治や文化の中心地です。南部のホーチミンは、経済の中心で、海外の企業も多く進出しています。南部は熱帯気候です。北部は温帯性の気候であり、日本の気候と似ています。

治安は、凶悪犯罪は少ないですが、窃盗など軽犯罪は発生しています。日本と同じように基本的なことを守っていれば、移住しても比較的安全に過ごせる国です。

2.ビザ

・永住証

国際結婚による配偶者などが対象の永住権です。永住カードが発給されて、査証取得が免除されます。3年毎の更新が必要です。ベトナム国籍の女性と結婚した場合が該当します。

ベトナム人と結婚すれば日本人でも永住権を取得することが可能です。しかし外国人であることには変わりないため、ビザの申請は必要なくても永住権を3年ごとに更新する必要があります。

・就労ビザ

ベトナムで就労する人が利用するビザです。就労ビザだけでは就労できないので、労働許可証を取得する必要があります。

初めて就労ビザを申請する場合は、日本国内での手続きはできません。商用ビザでベトナム入国後、ベトナム国内で就労ビザに変更が必要です。

・商用ビザ

在ベトナム企業や外資系企業のベトナム支社、NGO組織、その他専門組織の代表者として働く人のために発行されるビザです。

・その他の永住する方法

その他、永住権を取得するには、ベトナム政府から勲章もしくは称号を授与される、ベトナムに一時的に居住している外国の科学者、2000年以前からベトナムに住んでいるといった条件が必要です。安定した収入も必要になります。

・リタイヤメントビザ

ベトナムではタイやカンボジア、他の東南アジア諸国のフィリピン、マレーシア、インドネシアのようにリタイヤメントビザがありません。今後は、新設されるかもしれません。

3.住居

・分譲マンション

費用は、都市部では、月$800位~です。マンションタイプは基本的な家具・家電は設置されています。

・一戸建て

都市部では月$4000位~と高額になる物件が多いようです。

ハノイやホーチミンなど都市部では、このように高額が物件が多くありますが、一般的に日本より家賃は安くなります。

東南アジアは、アーリーリタイア(早期退職)、セミリタイアの方に人気で、資産や貯蓄が少なくても投資物件にめぐまれているとされています。

4.医療

・費用

ベトナム移住後に健康保険適用なしの場合、手術と入院の場合、100万円近くかかる場合もあります。

・医療施設

ベトナムは日本と比較すると医療施設が脆弱です。先進医療を期待することは難しくなります。

地元の病院やクリニックはベトナム語のみの対応が多いですが、都市部には日本人医師や外国人医師が在籍する外資系クリニックもあります。外資系医療機関の受診料はかなり高額になります。ハノイには日本人医師が常駐している日系の病院も多数あります。

移住前に保険加入は必須です。病気はなるべく日本で完治させておいた方がよいでしょう。

ベトナムの病院は、料金は前払い制です。先に治療費を払わないと治療を受けられません。

・予防接種

A型肝炎、B型肝炎、破傷風、狂犬病は、接種しておきます。

・環境

ハノイやホーチミンの都市では、大気汚染があります。地方では、浄水技術が発達していないため、水道水をそのまま飲むことができません。水を飲みたいときはスーパーやコンビニなどで購入するのが一般的です。

5.仕事

日本と仕事をしたいベトナムの企業は多くあります。日本の取引先を紹介できたり、日本に商品が売り込めるとなると、仕事を得る機会はたくさんあります。

ベトナム人は仕事よりも家庭を優先する傾向があり、ベトナムでは、残業する習慣は、あまり、ありません。

ベトナムでは日本食レストランや日本のレストランチェーンが多く進出しています。勤務する機会もあります。

ベトナムには、多くの日本企業が進出しています。日本貿易振興機構(ジェトロ Jetro)によれば、2019年、ベトナムに進出している日本企業は1,943社でした。製造業界のほか、サービス業界やIT系ベンチャー企業も増えています。

中国に近く、中国企業の人件費が高騰しているために、ベトナムへ工場を移転している企業も多く、日本人などの技術者の募集が多数あります。

6.環境

(メリット)

ベトナムは親日家が多い国です。日本の外務省調査でも、ベトナム人の94%は日本と友好的な意識があります。

ベトナムには日本企業が多く進出しているため、ベトナムで就職する機会が多くあります。日本人が、移住しても活躍できる場所は、必ずあると思います。

ベトナムは、温暖な気候です。北部の首都ハノイは亜熱帯気候で四季があり、冬には寒くもなりますが、年間の平均での最高気温は27.7度、最低気温も21.3度と日本と比べると温暖です。

南部のホーチミンは、熱帯気候で、常夏で雨季と乾季があります。平均気温は、最高気温が32.6度と最低気温は24.3度と日本の夏が一年続きます。

ベトナムには火山はありません。地震もほどんどなく、災害は日本と比較すると少ないです。

治安が比較的良い国です。社会主義国家で政治が安定しているので、警察権力は強いですが、テロ、拳銃や麻薬など規制も厳しく、重犯罪は少ないです。世界的にみれば、治安は良い方です。

日本人が多く、日本人向けサービスが充実しています。外務省の調査では、2020年のベトナムには約23,000人の日本人が暮らしています。在留日本人の数は年々増加し、ホーチミンやハノイなどの都市部には日本人コミュニティがあります。

在留日本人や日本人観光客の増加で、日本人向けサービスが受けられるところも増えています。レストラン、カフェ、病院、不動産業者などでも日本語対応のところが増えています。

(デメリット)

ハノイやホーチミンなど都市部でも、停電が多く発生します。社会的なインフラの整備は遅れています。

7.食事

ベトナムに移住した場合の食費は、日本と比べると安くなります。ホーチミンの場合、ローカルな食堂であれば、定食や持ち帰りの弁当が150円ほどです。屋台で購入できるバインミー(ベトナム風のサンドイッチ)であれば、100円以下で食べることができます。ホーチミンには日本食のレストランも増えています。値段は高めですが、1食あたり500円~600円ほどです。地元のビールも一缶60円前後で購入できます。

ベトナム料理はフォーや生春巻きなど、米をベースにした料理が多いです。味付けも辛くはなく、醤油風味で食べやすいです。日本人向きとも言えます。日本人同志の恋人のデートでも人気があります。

8.物価

最近は、経済発展がすすんで、物価が高くなりつつありますが、日本の物価に比べれば安いです。

通信費(スマホ+インターネット)も5,000円で、日本のように1万円は超えることはないようです。

都市部で一人なら、1カ月5万円程度で暮らすことも可能です。

・東南アジア諸国との比較

世界の生活費を比較するサイト「Numbeo」のデータの引用ですが、ニューヨークを100とした場合の世界各都市の物価を比較したデータがあります。これによると、ハノイは、東京の物価の38%、日本の物価の約1/3弱です。

ベトナム(ハノイ):25.42
シンガポール(シンガポール):74.46
東京(日本):67.72
バンコク(タイ):39.05
マニラ(フィリピン):36.16
プノンペン(カンボジア):33.92
ジャカルタ(インドネシア):30.48
クアラルンプール(マレーシア):28.22

9.交通

・日本への所要時間

羽田空港または成田空港からハノイ国際空港まで:約5時間30分
関西空港または中部国際空港からハノイ国際空港まで:約5時間
福岡空港からハノイ国際空港まで:約4時間

日本とベトナム間は、半日で移動可能です。
*タイやカンボジアであれば、1.5~2時間で行けます

・ベトナムの交通費

路線バス:25~35円
タクシー(1km):60円

10.人気度(順位)

世界中で販売されているアイルランドの海外移住専門誌「インターナショナル・リビング(International Living)」が毎年発表している「リタイア後に住みたい国」ランキングの2022年版で、ベトナムは68.3ポイントで18位でした。

退職後の理想的な生活の指標として、「住居」「社会福祉」「ビザ・居住」「生活コスト」「溶け込みやすさ・娯楽」「ヘルスケア」「開発」「気候」「統治」「機会」の10の指標を評価し、25か国・地域をランク付けした結果です。

ベトナムは「生活コスト」の指標で100点中96ポイントで世界一となりました。リタイア後に各国で暮らしたら毎月どれぐらいの生活費がかかるのかを検証しています。

その他、東南アジアでは、タイが11位、カンボジアが14位、マレーシアが15位、バリ島(インドネシア)が16位でした。

国際結婚をしなくても、結婚後、退職後に移住候補として人気があります。

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国際結婚、ベトナム人の金銭感覚

ベトナム人女性との国際結婚で、交際中など、ベトナム人の金銭感覚を知っておくことは、とても重要です。ベトナムでは、日本と違い、給料も上がり続けているので出費にも積極的な面があり、貯金や投資にも興味を持っている人が多くいます。

1.ベトナムの家計

家計とは、経済需要(消費)の最小単位です。日本貿易振興機構(ジェトロ Jetro)の2020年版ベトナム家計生活水準調査結果では、次のようになります。ベトナムの通貨、1ドンは、0.0050円としています。

<月間平均所得>

全国平均  21,150円
都市部   27,690円
農村部   17,400円
ハノイ   29,905円
ホーチミン 32,685円

このように、農村部とホーチミンでは、2倍弱の格差があります。ベトナムでは、1人暮らしであれば5万円ほどあれば、生活できて、地方なら、月に3万円あれば暮らしていけます。経済格差が大きいと言えます。

<最低賃金>

同じく、2021年のジェトロの調査(ハノイ・ホーチミン)によれば、

2016年 350万ドン
2020年 442万ドン

26.2%も上昇しています。ベトナムの賃金収入は、確実に増えています。

<インフレ>

世界のインフレ率ランキングによれば、ベトナムは次のとおりです。

2016年 2.668%
2021年 1.871%

インフレ率は、世界146位です。世界的に高い方ではありません。

日本は次のとおりです。

2016年 -0.124%
2021年 -0.256%

ずっと、デフレ状態です。2016年以前もそうです。

このように、所得は、まだまだ日本には届きませんが、賃金は、毎年、着実に上昇して、適当なインフレ率もあって、景気が上向きということが伺えます。

一方、日本は、所得が上がらず、デフレ状態で、景気がよくならないデフレスパイラルの状態のままです。基本給のベースアップもむずかしい状態が続いています。

2.ベトナム人の貯蓄

可処分所得とは、家計収入(個人所得)のうち、税金や社会保険料などを除いて、個人(世帯)が自由に使えるお金のことです。

同じくジェトロの統計調査によれば、ベトナムの耐久消費財の普及度ですが、家電の保有台数は、エアコンが2018年と比べ15.3%増の51%となりました。
洗濯機は9.6%増の54.3%、冷蔵庫は6.8%増の85.4%に。テレビは4.8%減の96.1%となりました。
自動車は1.5%増の4.8%と、依然として普及が進んでいませんが、二輪車は12.5%増となりました。

テレビは、ほぼ100%の家庭で保有されて、エアコンも50%ですが、自動車の所有が少ないのが特徴です。テレビ以外は、日本より所有がすすんでいないのがわかります。

自動車の普及がベトナムで、すすんでいないのは、ベトナムでは、交通量が非常に多くて、小回りの利くバイクが好まれていることと、排気ガスによる環境悪化対策として、車の購入抑制がかけられ、高額な税金が課されているためです。

このように、かなり耐久消費財の普及がすすんでいることがわかります。可処分所得から消費支出を差し引いた残りが「貯蓄」となります。このことから、貯蓄志向が強まっているのではないかと思われます。

ところが、独立行政法人国際協力機構(ジャイカ JICA)によれば、ベトナムで正規の金融機関の口座保有率は成人人口の約30.0%、他方、貧困層に限ると約20.3%。そのうち、金融機関に貯蓄ができている割合は約14.5%で、貧困層は、貯金志向が低いと報告されています。

ただし、収入が増え、適切なインフレで景気がよくなれば、可処分所得も上昇するので、今後の貯蓄志向の割合は、上昇すると思われます。

たしかに、日本が、世界的にも貯金率の高い国で、日本と比較するとどうしても、貯蓄感覚が低いということになります。

ただし、最近の貯蓄率の統計を見ると、日本の貯蓄率は低下傾向にあります。近い将来、ベトナムと日本の貯蓄率は、かなり近づいてくることが推測されます。

3.ベトナム人の投資

世界的に有名なニールセンの調査では、東南アジアのインドネシア、マレーシア、フィリッピン、シンガポール、ベトナムの6カ国の中で、ベトナム人が可処分所得を貯金にまわす比率が一番高い一方で、投資意欲の比率が一番低かったと報告されています。

ベトナムは、南北に長い国なので、北は、貯蓄志向が強く、南は低いと一般的に言われています。

一方で、銀行の預金金利はドン建てで、年利7%前後の金利が付きますが、銀行に預けるベトナム人は少なく、資産家は現金を不動産投資や金(ゴールド)に変える傾向があるようです。

ベトナム人は、家を持つことが、一人前の男だと考えています。住宅購入のために頭金を貯めて、残りは親族から借入する形で購入するケースが多いです。

最近は銀行からの借入も増えてきましたが、親族からの借入が多い状況です。また、持ち家のタイプでは圧倒的に一軒家の人気が高く、マンションタイプは住居用ではなく、投資用として考える人が多くなります。

ベトナムでは土地は国の所有物であるため、土地の使用権が権利として認められています。ベトナム人、ベトナム企業の場合は永久使用権があります。

投資の金銭感覚は、給料があがり、日本に比べれば景気もよいので、株式の運用、ファンドなどへ投資は、積極と思われますが、分散投資など手堅い金融商品に人気があるらしいです。株式であれば、手堅い銘柄に人気が集中するということでした。

4.ベトナム人の金銭感覚

ハノイなどベトナム北部では貯蓄をする習慣があります。子供の進学や家の建築の費用、ブライダル費用などです。

ホーチミンなどの南部は、給与が入ったら、使ってしまう傾向があります。あまり、貯金をしません。

日本が、世界的にも異常に貯金率の高い国で、日本と比較するとどうしても、貯蓄感覚が低いということになります。

結婚後は、毎月いくらと貯金額を決めてもいいかもしれません。積み立て預金がおすすめです。

男女ともお金は家族の共有財産であるとの認識です。個人の所有意識はあまり、ないようです。

そもそも、結婚願望があって、婚活中の交際時代は、あまり、デート中に貯蓄などの話は、恋愛ムードをだいなしにするかもしれませんので、ほどほどにしたほうがよいかもしれません。

なお、テトの時は、ベトナム人の財布のひもは緩くなると言われています。ベトナムの休日の代表格の旧正月にあたるテトです。

テトの期間中は、親せきが集まって宴会をしたりします。テト前になると、ベトナム人は家族で買い物に行って、大量の食材、調味料、お茶、お酒、お菓子などを買い込みます。

また、手土産を買うのもこの時期です。貯金と言えばテトのお金を貯めることが多いとされています。

やはり、貯蓄も投資も個人差があります。

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国際結婚、ベトナム女性とのシニアからの婚活

国際結婚、ベトナム女性とのシニアからの婚活

1.シニアとは

日本老年学会は、65~74歳は「准高齢者」、75~89歳は「高齢者」、90歳以上は「超高齢者」としていますが、ビジネスでは、60歳以上を「シニア」とすることが多くなっています。

旅行や割引特典などで、シニアとは、50歳以上というケースが増えています。ゴルフやスキーなどのスポーツでも、50歳以上をシニアする例が多くあります。

2.ベトナム人と日本人の平均初婚年齢

ベトナム統計総局の2019年の統計によれば、ベトナムの平均初婚年齢25.2歳となっています。日本が30.4歳ですから、約5歳の差があることになります。

さらに男女別で平均初婚年齢をみると

(男性)ベトナム人 27.2歳 日本人 31.2歳
(女性)ベトナム人 23.1歳 日本人 29.6歳

その差は、女性の場合、6.5歳に広がります。

3.ベトナム人(女性)について

ベトナム国民の70%が農村に居住、60%の人が農業に従事しています。ほぼ自給自足なので現金収入がなくても暮らせます。

・ベトナム人女性は、家族を大事にします。家族に対する愛情が強くて、家族を優先的に考えます。その為、結婚願望が強いとも言えます。

・教育水準が高く、子供を育てるにも有利ですし、家計が苦しくなれば、働きにでることもできます。しかし、家庭を犠牲にしてまで、仕事に打ち込みません。家族中心の考え方が根底にあります。

・無宗教の人が多いですが、素地は、仏教徒の人が多く、日本と似ています。

・ベトナムは、農業社会です。もちろん、都会もありますが、ベースが日本とは異なります。日本より、家族や親戚の人間関係を重視する傾向にあります。

・ベトナム人女性は、離婚者(バツイチ)、再婚者をあまり気にしません。

ベトナム人女性は、離婚経験者の離婚の原因をあまり気にしない人が多くみられます。多くのベトナム人女性は、結婚について、離婚や再婚ということよりも、その人の人柄等の現実的な考えを持っているようです。離婚者も恋活の対象とする人が多くいます。

・ベトナム女性年齢差を気にしません。

日本人は一般的に結婚相手としては、趣味や条件を重視して、自分と近い年齢の人を選びますが、ベトナム人女性は年が離れていても、恋愛の対象になり、カップルにふさわしいと考える人が多くいます。

4.30代ベトナム女性

ベトナム人女性の婚期は25歳とされています。この年齢を過ぎると、男性から「かわいい」とアプローチも少なくなり、25歳ぐらいまでに恋人をつくる恋愛活動をしておかなければならないと焦りが強くなってきます。

30歳近くになると、そのピークは最高になり、結婚願望は強いが、ベトナム人男性からはアプローチが少ないという事態になります。

一方で、日本では、初婚年齢は年々上昇しており、30歳前半の未婚女性をあまり気にしない男性が増えています。

ベトナム人女性にとって、日本人の中年男性は結婚相手として考えてくれるので、魅力的にうつります。

日本人の中年男性は、経済的な面でも魅力があるはずです。

従って、ベトナム人女性の年齢が上がると、日本人の中年(シニア)男性は国際結婚の可能性が高まると言えます。

日本人は世界的に誠実で勤勉というイメージがあり、ベトナム人女性からは、日本人男性が人気があります。仕事への勤勉さや誠実さ、自分への優しさに魅力を感じる人は多くいます。

5.年の差婚

ただし、年の差婚は、メリットばかりではありません。デメリットもあります。

・永住権とお金目的の結婚になる。

日本人男性がシニアということになると、お金(資産)やビザ、永住権など経済的なメリットだけで女性が結婚を選ぶ可能性はあります。

期待していたほど裕福でなかった場合、離婚になるケースもあります。

また、永住権取得後に離婚されるケースもあります。

・日本人シニアの経済力

基本的にアジア人女性が日本人男性、特に中年以降の日本人シニアに対して、裕福だと思っている傾向にあります。

しかし、この30年間、日本では、税金、社会保険料は上がっていますが、日本人の所得はあまり上がっていません。ベトナムをはじめ、アジアの諸国の多くが経済成長をしているので、日本との経済格差は小さくなっています。

アジア人女性が日本人男性と結婚したい場合には、多かれ少なかれ、お金持ちだと考えていると考えたほうがよいでしょう。ここしばらくは、この考え方はかわらないと思われます。中国が日本に追いついてきてますので、ベトナムも将来は、この考えからは脱却する時代が来るとは思います。

6.シニア日本人のベトナム女性との結婚

以上のメリットとデメリットを比較した場合、メリットは、デメリットを上回ると思います。

年齢高めの女性のほうが落ち着いているので、シニア男性と相性がよいと思います。

また、世界的によく言われることは、日本人は年齢のわりに若く見えるとされています。
その意味でも、30代のベトナム人女性との交際は、チャンスはあるのではないかと考えます。

ベトナム人女性は、家庭的で美人が多く、相談所(お見合い)などでは、人気があがってきています。ベトナム人女性のプロフィールの閲覧回数が、年々増えているらしいです。ベトナム人女性の出席するパーティーが人気があるのもうなずけます。日本では、若い女性とシニア男性がデートしても、あまり違和感はありません。

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国際結婚の婚活、ベトナム人との出会い

国際結婚の婚活、ベトナム人との出会い

ベトナム人と交際のきっかけ、出会いの方法として、ネット(SNS、アプリ)や結婚相談所などがありますが、それらの各出会いについて、まとめました。

まず、日本人同士の出会いの現状を見てみます。その後、ベトナム人との出会いの方法・場所などの各論に入ります。

1.日本人同志の出会い

国立社会保障・人口問題研究所( https://www.ipss.go.jp/ )の2021年調査結果の概要です。

(1)交際相手・結婚相手との出会いのきっかけ

日本人同士の場合、日本国の調査では、出会いのきっかけは、未婚・既婚ともに「職場」、「友人関係」、「学校」の3つが70%となっています。

その詳細です。

未婚者が交際相手と出会ったきっかけは、次のとおりです。

・「学校で」(男性では27.8%、女性では23.7%)

・「友人・兄弟姉妹を通じて」(男性 20.7%、女性21.5%)

・「職場や仕事」(男性 18.5%、女性 20.9%)

既婚夫婦が知り合ったきっかけ

・「友人・兄弟姉妹を通じて」30.9%

・「職場や仕事」28.1%

・「学校」11.7%

2.出会いの方法

インターネット上には、出会いのオンライン、マッチングアプリの記事が、たくさんあります。

国立社会保障・人口問題研究所の調査のとおり、現実の恋愛中のカップルにヒアリングしても、リアルの世界は、「職場」、「友人関係」、「学校」が多いというのも事実です。

一方で、恋活願望が強ければ、手っ取り早く、コンタクトのできるネットのアプリに登録したくなるというわけでしょう。

(1)マッチングアプリ

<メリット>

・多数の登録ユーザーの中から気になる人とコンタクトがとれます。合コンやパーティーに参加しなくても、自宅にいて出会いのきっかけができます。

・相手のプロフィールを確認できます。プロフィールには、地域・職業・年収・趣味や価値観などが記載されています。

・近所や職場の人以外と出会えます。

<デメリット>

・遊びのために登録して、真剣にさがしている人ばかりではありません。詐欺を目的とした人もいるかもしれません。

・登録が簡単なので、真剣さに欠ける傾向もあります(恋人がほしい、デートしたいだけ、単なる恋愛活動)。

(国内でベトナム人とコンタクトできるアプリ)

・ペアーズ

ペアーズは、1,000万人以上の会員が登録、ベトナム人の登録も多いアプリです。アジアで知名度の高いアプリです。出身地の検索の機能があって、ベトナム人を探しやすくできています。サイト内をパトロールして、セキュリティ対策も実施されています。

・タップル

タップルはペアーズの次に日本で人気のマッチングアプリです。ユーザーが多く、ベトナム人の利用者も多いです。コミュニティ機能があり、タグ検索で国を指定、絞り込みもできます。登録は本人確認が必要で、パスポートなどで身元を証明できるベトナム人だけが登録できます。

・with

婚活の登録者の多いアプリです。ベトナム人の女性・男性と交際・結婚したい人向けです。

・マッチドットコム

日本版と海外版がありますが、両方を使えば、ベトナム人と出会いの確率が上がります。人種や居住地の検索ができます。

・クロスミー

「街中ですれ違った人と出会える」というアプリです。近所の人と出会う確率が高くなります。

・Tinder

海外ユーザーが多くて、外国人と出会いやすくなっています。東南アジアでは人気です。

その他

・Omiai、Bumbleなど

(2)SNS

・Facebook

「Facebookのベトナムコミュニティ」に参加するという方法もあります。日本人とベトナム人の交流を目的にしたグループも存在します。例えば、日本語スピーカーのベトナムのコミュニティがあります。Facebook内で検索して下さい。

・Zalo

ベトナム産のSNSアプリです。ベトナムではフェイスブックよりもZaloの方がシェアが高くなっています。Zaloでは「友達検索」ができます。近くに住んでいるベトナム人を検索することもできます。ただし、対応言語がベトナム語か英語のみです。

(3)街で声をかける

<メリット>

・直接、話すわけですから、その人がよくわかります。

<デメリット>

・見た目とか、表面的なことしかわかりません。

・「声かけ」は、できる人とできない人がいます。

神奈川県の横浜市と大和市の間に「いちょう団地」というのがあります。

日本政府が定住センターを創設した場所で、今でも多くのベトナム人の方が居住しています。最寄りは高座渋谷駅です。ベトナム料理店も多いため、すぐにベトナム人と知り合うチャンスがあります。

(4)イベントで出会う

<メリット>

・直接、話すわけですから、その人がよくわかります。

<デメリット>

・見た目とか、初対面では、簡単なプロフィールしか聞けないので、表面的なことしかわかりません。

日本で、定期的にアジアのソウルフードに関連するイベントが開催されています。

ベトナムや東南アジアがメインのイベントです。ベトナム人の参加者も多く、会場で出会える可能性もあります。

・ベトナムフェスティバル

・ベトナムデイズ

・日本語学校が主催するイベントに参加する

留学生は日本に来て、最初に「日本語学校」に2年間通います。「文化祭」や「ハロウィーンパーティー」など、留学生と交流できるイベントを開催しています。そのイベントに参加して、ベトナム人女性と話すこともできます。

・国際交流イベント

国際交流イベントには、多くのベトナム人も参加しています。連絡先などの交換ができるかもしれません。

・ベトナム交流会

ベトナムと日本は友好関係があるので、交流会やフェスティバルが行われています。ベトナム料理などのベトナム文化がテーマです。

例えば、ベトナムフェスタ(横浜開催)なら入場無料で楽しめます。かわいい、美人ベトナム女性の踊りも見られます。

・テト祭り

日本でもベトナムのテトが楽しめるイベントがあります。「テトのつどい」など。綺麗なベトナム女性のイベントもあります。

(5)ベトナム料理レストラン

・ベトナム料理店

都会では、ベトナム人の多い街があり、多数のベトナム料理店があります。留学生たちなど、アルバイトをしている女性が多くいます。

ベトナム料理の飲食店のホールスタッフやウエイトレスに声をかけることもできます。店員さんをお目当てに、ベトナム料理店に通うのも方法です。都内なら、かなりの数のベトナム料理店があります。アットホームなお店がよいでしょう。食べログなどのレストラン関係のSNSの口コミなどで、出会いのありそうなベトナム料理店を探してみます。

いちょう団地などのベトナム人街にはベトナム人の通う飲食店や小売店などがあり、若い女性スタッフが働いていることもあります。

(6)ベトナムに行く

ベトナム現地で出会う方法です。

<メリット>

・出会いを求めて、現地に行くわけですから、最も望ましい方法です。

<デメリット>

・見た目とか、表面的なことしかわかりません。

・「声かけ」は、できる人とできない人がいます。

・言葉の問題があります。

交際相手の国を見ることや、生活にふれることは有意義です。ベトナム現地でベトナム人女性と仲良くなるのも婚活の方法です。

言葉の問題もありますが、ベトナムの高校など学校では日本語を教えるところが増えています。また、留学生、技能実習生で日本の在住経験がある人がたくさんいるので日本語だけで会話できる人もいます。

・日本料理屋やカラオケ

日本人好きのベトナム人が多い場合もあります。特に日本料理屋で働くベトナム人女性は、日本に興味を持っていることが多くあります。

・ホーチミンでベトナム人女性と出会える場所

出会いバー:お酒を飲みながら出会い目的の人たちと交流できるバーです。

バングエット湖:夜になると湖がカラフルに彩られる若者に人気のスポット。若者が多く、出会いの機会が多い、恋活に向いた場所です。

・ハノイでベトナム人女性と出会える場所

「The Opera NightClub」:ハイノで若者に人気のクラブです。

ハノイ旧市街のターヒエン通り:居酒屋やバー・屋台などが多い場所です。

ホアンキエム湖:現地人や観光客に人気のスポットです。

(7)結婚相談所

<メリット>

・出身地、経歴、趣味など、その人のプロフィール(経歴・趣味)がわかります。

・アプリや街での声かけと違い、結婚願望の強い人が多い。

・お相手のみの(対面)お見合い方式だけでなく、婚活パーティーなどがあり、合コン(街コン)的な利用もできます。

<デメリット>

・入会には、費用がかかります。

・成婚が補償されているわけではありません。

<ベトナム結婚相談所を利用する>

ベトナム結婚相談所とは「ベトナム人女性と結婚したい日本人男性と、日本人男性と結婚したいベトナム人女性をマッチングさせる仲介業者」のことです。

ベトナム結婚相談所をご紹介します。

・ベトナム縁結び https://nhatviet.info/

真剣に国際結婚で、婚活活動するのであれば、結婚相談所を推薦します。

(8)大学で留学生に声をかける

<メリット>

・直接、話すわけですから、その人がよくわかります。

・条件をマッチングさせることができます。

<デメリット>

・見た目とか、表面的なことしかわかりません。

・恋活中の人はいても、婚活中の人が多いわけではありません。

・声かけができる人とできない人がいます。

ベトナム人留学生が多い大学やその周辺で声をかけます。

留学生を受け入れているか、学内へ立ち入りできるか、調べてから訪問します。学内の国際センターにベトナム人留学生がいるかどうかを問い合わせてもよいでしょう。

(9)宿泊先

<メリット>

・直接、話すわけですから、その人がよくわかります。

<デメリット>

・見た目とか、表面的なことしかわかりません。

・ゲストハウス

ゲストハウスは、共用リビングがあるような初対面の宿泊者同士・宿のスタッフ・地域の人々など、出会いを大切にした宿です。

ベトナム人女性と仲良くなりたいなら、ゲストハウスに泊まる方法もあります。

ゲストハウスはシェアハウスと違って、ホテル・旅館のように短期滞在する宿泊施設で、個室でも価格がリーズナブルに設定されています。

・シェアハウス

外国人の多いシェアハウスに住んでみます。ベトナム人を始めとした外国人は信用力の問題で日本で賃貸を借りるハードルが高かったりします。

(10)職場で出会う

<メリット>

・直接、話すわけですから、その人がよくわかります。ある程度、その人の経歴などのプロフィールもわかります。

<デメリット>

・就職しなければなりません。

具体的には、技能実習生のいる職場でバイトなどです。

技能実習生を受け入れている職場は、介護施設、宿泊施設、飲食店などがあります。

ベトナム関連の事業を展開する企業に就職します。ベトナム駐在やベトナム出張のチャンスがあるかもしれません。

住み込みの農業バイトに参加する方法もあります。若いベトナム人女性の多くが技能実習生として来日しています。住み込み農業バイトでベトナム人のスタッフと共同生活する方法もあります。住み込み農業のサイトなどの求人サイトで女性の技能実習生がいる農業法人を検索できます。

注釈:日本の結婚相談所では、仲人がとりもつ制度のところもあります。
技能実習生を受け入れている職場は、そのた様々です。

最後に、個人的には、街で声をかけたり、いわゆる、「ナンパ」するより、結婚相談所のほうが、おすすめだと思います。

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後悔しないベトナム女性との国際結婚

後悔しないベトナム女性との国際結婚

同じアジアの国でも、ベトナムと日本では、文化や習慣、生活はかなり違います。

ベトナム人女性と出会って、デートして交際開始、恋愛が終わって、婚約・結婚の段階となるわけですが、その節目、節目で両国の差異を認識しておくとスムーズに、結婚にすすむことができます。結婚後も幸せな家庭を続けることができます。恋人時代が終わり、結婚後にルールを決めておくことも重要です。

1.お金の関係

(1)ベトナムの平均年収

ベトナム人の2019年の国内平均年収は、日本円で約41万円程度、月収なら、約3万4千円の収入があります。

日本に比べるとかない低いです。ハノイやホーチミンなどの大都市でも日本よりかなり低くなります。

(2)仕送り費用

ベトナム女性が、親に仕送りをする慣例があります。
月に2万円~5万円が相場です。月額5万円あれば、都市部でも(老)親夫婦は暮らせます。

ベトナム人は、家族をとても大事にします。その気持ちは、両親への仕送りにもあらわれています。

(3)ベトナム人の金銭感覚

ハノイなどベトナム北部では貯蓄をする習慣があります。子供の進学や家の建築の費用、ブライダル費用などです。

ホーチミンなど南部は、給与が入ったら、使ってしまう傾向があります。あまり、貯金をしません。

日本が、世界的にも異常に貯金率の高い国で、日本と比較するとどうしても、貯蓄感覚が低いということになります。

結婚後は、毎月いくらと貯金額を決めてもいいかもしれません。積み立て預金がおすすめです。

男女ともお金は家族の共有財産であるとの認識です。個人の所有意識はあまり、ないようです。

2.食生活

(1)味付け

日本の味付けに比べて、甘いと言われています。味付けが合わないなら、同じ材料で作って、最後の味付けだけ変えるという方法もあります。パクチーも使われることが多いです。
このあたりもルールをつくればよいでしょう。

(2)朝ごはん

朝ごはんは通学、通勤途中途中の屋台でフォーを食べる人が多く、小さめのフランスパンにレバーペーストや野菜をはさんだベトナムサンドイッチ「バインミー」も人気です。日本でも最近は「バインミー」の店が流行っています。

(3)スープ

ベトナムでは、家庭でも外食でも食事には、必ずスープがつきます。
ごはんにスープで、お茶づけのようにして食べる習慣があります。

(4)料理は大皿で、直箸禁止

ベトナム料理は、大皿で出されて、小皿に取り分けます。自分で食べる分は自分の箸で取り分けますが、他の人の分は直箸ではなく箸を逆さまにして取り分けます。直箸は禁止です。

また、丼(どんぶり)に口をつけずに必ずスプーン使います。

(5)晩酌

ベトナム人は、あまり晩酌をしません。ベトナムでは日常的に家で飲む人はあまりいません。お酒は、みんなで集まって飲むのが主流です。お酒は、ビールが人気です。氷を入れて、飲むことがあります。

ベトナム人女性は、20%程度、飲酒の習慣があるのに対し、男性は50%程度、飲む習慣があります。

(6)ご飯を床に並べる

ベトナムの家庭の宴会では、テーブルや椅子を使わないことがあります。床に料理を並べます。結婚前に、日本では、しない旨を説明すればよいでしょう。

(7)味付けを変えても問題なし

ベトナムでは、お店でも家庭でも、出された料理を自分好みに味つけしても、マナー違反とはなりません。これもルールを決めればよいでしょう。

3.教育

2021年の日本貿易振興機構(ジェトロ)の教育調査統計によれば、小学校就学率 100% 中学校就学率 92.8% 高校卒業率 98.3% 大学進学率 28.3%と先進国並みか、それ以上、子供たちは教育を受けています。

結婚前に話し合えば、ルールづくりもスムーズにいくでしょう。

ただし、ベトナムは、教育水準が高いとは言え、地域格差、とりわけ南北格差、同じ地域でも、収入格差が、大学進学率に影響していると言われています。

4.家族

ベトナム国民の70%が農村に居住、60%の人が農業に従事しています。ほぼ自給自足なので現金収入がなくても暮らせます。

ベトナムでは、家族の絆を大切にします。ベトナム人は情に厚くて、家族を大切にすると言われています。仕事についても家族を養うために仕事をしているという意識が強く、家庭を犠牲にして、仕事をすることはないようです。会社のために、残業や休日出勤すると意識はあまりありません。

ベトナムの家族は歴史的に血縁共同体を構成して、儒教の影響で家族の結合は強く、伝統的な家族規範や価値観がありました。

また、年齢秩序を基礎とする非常に強い道徳規範による構造・構成となっていました。

近年、他の国と同じように、そういった価値観は、薄らいでますが、基礎は、家族や地域共同体を大切にする国民性がベースになっています。

ベトナムは、男性優位社会ですが、家庭では女性に権限があります。女性は、家族に対する愛情が強くて家族を優先的に考えます。

女性は、男性よりも金銭感覚はきびしく、無駄遣いをすることも少ないです。日本の貯金の高さも馴染めるでしょう。

しかし、子供や家族のためなら、思い切ってお金を使うという傾向にあります。このような、考え方は、日本にも根強くありますので、両国の違いは少ないように思います。

家庭だけでなく女性の社会進出も進んでおり、2019年の女性の就業率は東南アジアで第1位でした。管理職として働く女性も多く、職場でも家庭でもテキパキと働くベトナム人女性が多いようです。金銭感覚も身に着けて、社会的進出も多いことから、年老いた両親の面倒をみるという責任感も強いと思われます。

5.宗教

無宗教の人が多いのですが、宗派としては、多いのが仏教徒、その次にカトリック教徒です。ベトナムは54の民族からなる多民族国家の中で多数を占めるのがキン族です。キン族が仏教徒(大乗仏教)なので、仏教が一番多くなっています。

ベトナムも東南アジアだから仏教と思いがちですが、ベトナムの宗教や信仰は、調査では、無宗教が74%と、日本と同じく無宗教の国です。しかし、日本と似ていて、無宗教者の多くは、にわか仏教徒、半分仏教徒であって、適宜仏教的行事に参加します。

ベトナムの人の宗教との関係は、日本人と似ています。日本の文化に馴染みやすいと思います。

6.生活

(1)ゴミを床や路上に捨てる

これは、日本だとマナー違反となりますが、中国やベトナムでは、習慣・慣習・風習として残っています。ただし、日本にいる中国人やベトナム人では、今は、ほとんど見かけません。

ベトナムでは、路上の屋台なら、そのままごみを下に落としてしまうことがあります。日本では、床や路上にごみを捨てるのはマナー違反ですが、ベトナムでは、まだ、この習慣が残っているようです。

観光客は別にして、日本にしばらく住んでらっしゃる方で、これをされる方は、いませんが、結婚前に確認しておいてもよいでしょう。

(2)お昼寝

ベトナムには昼寝の習慣があります。昼間は日差しが強すぎるためか、室内でひと眠りkaするのが一般的です。会社勤めも増えて、昼寝も少なくなってきているようですが、休日は多く人が昼寝をして、日暮れ以降に活動をします。

お昼ねは、問題ないと思いますが、夕方以降、夜に出歩く習慣は、話し合ってもよいかもしれません。

7.幸せな家庭にするには

日本人同志でもカップルの3組に1組が離婚する時代です。国が違って文化や環境が違えば、当然、リスクは大きくなります。ベトナム女性との結婚での離婚は、他のアジアの国に比べれば低いほうですが、リスクはあります。

ベトナム人女性の場合、文化的に家庭的な下地があります。良い点を十分に生かせれば、幸せな家庭を持続させることができると思います。

よい点を再度、まとめておきます。

・ベトナム人女性は、家族を大事にします。家族に対する愛情が強くて、家族を優先的に考えます。

・教育水準が高く、子供を育てるにも有利ですし、家計が苦しくなれば、働きにでることもできます。しかし、家庭を犠牲にしてまで、仕事に打ち込みません。家族中心の考え方が根底にあります。

・無宗教の人が多いですが、素地は、仏教徒の人が多く、日本と似ています。

また、考慮しておきたいことは、

・やはり、ベトナムは、農業社会です。もちろん、都会もありますが、ベースが日本とは異なります。家族や親戚の人間関係を重視する傾向にあります。

・日本人ほど、貯蓄の関心がありません。日本人が、世界的に異常に貯蓄に熱心なだけです。

・細かい文化の違いは、日本に数年居れば、ご本人が認識されますが、夫婦二人であれば、暗黙の了解も可能ですが、他に家族がいる場合など、あらかじめルールをつくっておくことも重要です。

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ベトナム人女性から見た魅力的な日本人男性

ベトナム人女性から見た魅力的な日本人男性

ベトナム女性と日本人男性の結婚について、両国の男女の相性、ベトナム女性から見た日本人男性の魅力について調べました。

1.日本人男性は優しい

文部科学省の統計数理研究所の2013年の「日本人の国民性調査」によれば日本人の長所として「勤勉」「礼儀正しい」「親切」をあげる人が70%を超え、「他人の役に
立とうとしている」「社会貢献」を50%選択しています。

一番大切なものの回答結果は、「家族」「愛情」「健康」という順番でした。

また、若年層で「わずらわしさを避けて、平穏無事に」という考え方が拡大していると指摘しています。

以上から日本人男性の特徴として、「やさしい」という特質が浮かび上がってきます。

日本人男性と結婚を望むベトナム人女性の多くが、「日本人男性は優しい」という意見(希望)が多いのもうなずけます。

ベトナム人女性にとって、日本人男性が、恋愛対象として、カップルになりたい対象として、選んでいる理由だと思います。

日本人の国民性調査
https://www.ism.ac.jp/kokuminsei/index.html

2.ベトナム人の意識調査

2019年の公益財団法人日本財団「ベトナム18歳意識調査ー社会や国に対する意識調査」によれば

(1)<設問>ベトナム人女性「自身について」

・「将来の夢を持ってる」90.2%

(2)<設問>解決したい社会課題

・「貧困」58.9% ・「教育全体のレベルを上げる」64.7%

・「社会的弱者に対する差別をなくす」56.9%

(3)<設問>自分の国が将来、どのような国になって欲しいか

・「国民の幸福度が高い国」68% ・「経済的に豊かな国」49.4%

・「教育水準が高い国」51.4%

*公益財団法人日本財団とは、旧財団法人日本船舶振興会、公営競技の1つである競艇の収益金をもとに、海洋船舶関連事業の支援や公益・福祉事業、国際協力事業を主に行っている公益財団法人です。

以上から、ベトナム人女性は、経済問題、貧困問題、教育問題に関心が高いことがわかります。

その他、家族を大切にする気質も触れられていました。

*調査対象は、ハノイやホーチミンなどの大都市だけでなく、全国の無作為抽出です。

「ベトナム18歳意識調査ー社会や国に対する意識調査」
https://www.nippon-foundation.or.jp/who/news/pr/2019/20191130-38555.html

3.ベトナム人女性と日本人男性の結婚について

これらの調査結果からも、両者が交際を希望したり、結婚する理由がわかります。

ベトナム人女性は、経済的に豊かな日本(人男性)に憧れ、日本人男性は、将来に夢をもっているベトナム人女性を受け入れるパターンが想像されます。

日本人男性といっしょになれば、希望する将来設計ができるということだと思います。

両国の2人のカップルが、生き生きとデートして、ブライダル会場を下見してる姿が目に浮かびます。

4.ベトナムと日本の「家庭内暴力の現状(DV)」について

世界的にも大きな問題になっている「家庭内暴力の現状(DV)」ですが、このことが両国間の恋愛事情、結婚事情に影響しています。

両国での「家庭内暴力の現状(DV)」の状況を調べてみました。

(1)ベトナム

2013年の世界保健機構(WHO)の報告で、世界で3人に1人の女性が家庭内暴力の被害者であり、その多くがアジアと中東の女性とされています。

ベトナムの家庭内暴力の状況は、58%の女性が結婚生活の中で肉体的暴力、性的暴力、精神的暴力などの暴力のうち、少なくとも1つの被害を受けたことがあるという報告があります。

また、ベトナムは儒教と東南アジア文化の影響で、多くの女性が、暴力を受けても言わないことが当たり前で、人に話すことは、恥をさらすことだと考えており、実態は、もっと深刻だとしています。

(2)日本

日本も、ベトナムほどではありませんが、この世界的問題の例外ではありません。

内閣府の2020年「男女間における暴力に関する調査」によりますと、配偶者から殴られたり、蹴られたり、物を投げつけられたりなど「身体に対する暴行を受けた女性」は17%、その内の3.4%は何度も被害を経験。

「精神的な嫌がらせや恐怖を感じるような脅迫を受けた女性」14.6%、「経済的圧迫を受けた女性」8.6%、「性的強要を受けた女性」8.6%となっています。

「男女間における暴力に関する調査」
https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/e-vaw/chousa/h11_top.html

(3)両国の状況

調べてみるとベトナムは、深刻な状況だとわかります。ベトナムは、2013年の調査ですが、現状も改善されていないようです。

被害の内容が必ずしも統一されていないので、正確な比較はできませんが、ベトナムでの家庭内暴力の現状(DV)は、日本の3倍以上と推測されます。

ベトナム女性が、国際結婚において、DVの少ない日本と優しい日本人男性にあこがれる理由が理解できます。