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国際結婚、ベトナム人とのデートについて

国際結婚、ベトナム人とのデートについて

国際結婚のお付き合い(デート)に役立つ情報です。ベトナムの若い女性に好まれそうなデートプラン(デートスポット)について、まとめてみました。

1.ベトナム人のデート

最初に、ベトナム人のデートの実態調査がありますので、ご紹介します。

2016年のVERAC Company Limitedが、ホーチミンとハノイに在住する
18歳~29歳までの独身男女782人を対象に、デート事情を調査したところ、次の
結果となりました。

・彼氏・彼女アリ:10代で42%、20代では51%

・デート回数:3回が25%、4回が24%

・待ち合わせ:男性が女性を迎えに行くが69%

・支払い:男性が払うが85%

・デートスポット:映画が41%、カフェが38%、公園が28%、デパートが26%、その他、遊園地など

*例えば、ブライダル関連の場所で、婚約指輪を買いに来たようなカップルは、除外し、恋愛中のカップルは含んでいます。

2.定番デートプラン

簡単にまとめておきます。」

一般的なベトナム女性とカップルで行く定番のデートスポットです。

カフェ:ベトナムでも、定番のデートコースです。

映画:ベトナムでの定番のコースです。

食事:一般的にベトナム女性はお酒を飲む人は少ないので気をつけます。

宿泊:ベトナムでは未婚の交際中の男女が同じ部屋に一般的に宿泊しません。

旅行:日帰りがおすすめです。エリアとしては、京都、奈良、鎌倉、浅草、当然、日本人でもデートの定番スポットです。

温泉:ベトナム人は風呂に入る習慣があまりありません。基本的にシャワーです。

繁華街:(詳細後述)東京なら秋葉原、浅草、大久保あたり。横浜なら中華街。関西の地域なら、大阪の難波、心斎橋、神戸の南京町、買い物をしたり、たべ歩きを楽しめます。

公園:(詳細後述)ベトナム人女性は花、自然を見に行くのが大好きです。

紅葉:温暖なベトナムでは、紅葉を見ることができない地域があります。

3.おすすめデートプラン

お金をかけなくても、ベトナム人女性と楽しめる場所をご紹介します。

(1)夜景スポットやイルミネーション

ベトナム人女性とのデートには、ドラマのようにロマンチックなデートがおすすめです。
無数の光がきらめく美しい夜景やイルミネーションは、二人の恋人ムードを高めてくれます。

夜景を見ながらサプライズで指輪などのプレゼントを渡せば、ロマンチックな景色にベトナム人女性も感動してしまうでしょう!

・お台場海浜公園&台場公園

海沿いの夜景スポットとして、東京都内でも定番のお台場海浜公園がおすすめです。

美しく輝くレインボーブリッジを間近に見ることのできる場所として、多くのカップルが集う人気の場所です。

レインボーブリッジ・東京タワー・自由の女神のパノラマが周辺にあって、その景色は、まるで夢の世界です。感動してくれると思います。

(2)スカイツリーや高層ビル

ベトナムも都心部では高層ビルがたくさんできていますが、展望台がある場所はあまり、ありません。

スカイツリーや東京タワーのような、街を見渡せる高い場所はいかがでしょうか。

ベトナムではあまり見られない、ロマンチックな景色を楽しむことができるでしょう。

高層ビルのレストランで二人きりで食事をするのもおすすめです。

・東京都庁(新宿)

スカイツリーは、お金がかかりますが、東京都庁は、展望室を無料で解放しています。

多くの恋人たちご存じでしょうか?!無料です!

都庁は夜景だけではなく、日中の都庁からの眺めもすばらしいです。

天気がよければ富士山も見えますし、下を見下ろせば新宿以外の東京が見渡せて、ほんとうに感動します。

都庁は9時30分から23時まで開放されています。デート中のカップルも、その美しい眺めに盛り上がることでしょう。

(3)繁華街

・秋葉原や横浜中華街

日本とアジアが混ざったような雰囲気があって、べつに食事をしなくても、買物しなくても楽しめると思います。

・高田馬場や大久保

高田馬場、大久保はベトナムの食材が買える店やベトナム料理店が多いので、ベトナム女性も喜んでくれると思います。

関西圏もご紹介しておきましょう。

・道頓堀や通天閣

かに道楽や、くいだおれなどがあります。大阪らしい派手な看板がたくさんある道頓堀は、食事をしなくても十分たのしめます。食事も、たこ焼きやお好み焼きの粉もんの大阪グルメが中心ですからが安あがりです。

「なんばグランド花月」などのお笑い劇場もあり、大阪の文化を満喫できます。戎橋のかグリコの看板の前で交際中の彼女と写真撮影するのもおすすめです。

・神社・仏閣

京都に行けば、入館料を払って、観覧しなくても、周遊バスにのれば、十分楽しめますが、京都を代表する観光地「清水寺」をご紹介します。

清水寺の入場料は、400円です。

「清水の舞台」で有名な、世界遺産「古都京都の文化財」の1つに登録される寺院です。

舞台がある本堂以外にも、仁王門、三重塔、音羽の滝などの名所があります。

世界遺産にも認定された寺院で、境内には「清水の舞台から飛び降りる」で有名な本堂や、 三重塔などの国宝、重要文化財がたくさんあります。

たとえば、「恋愛成就」のご利益がある音羽の滝、胎内巡りで有名な随求堂などのパワースポットもあります。

清水寺では、秋になると境内の約1,000本のヤマモミジが赤や黄、オレンジなどに色づきます。紅葉は、ベトナムではあまり見ることができないので、喜ばれると思います。

秋には、夜間拝観もあり、ショーアップされた美しい清水寺を見ることができます。

(4)食事

・回転寿司屋

レストランもいいですが、回転寿司はいかがでしょうか?

ベトナムにも寿司屋があるので、寿司はベトナム人にも人気があります。寿司屋でも普通の寿司は高いところもありますが、回転寿司なら、値段もリーズナブルです。

ベトナムの寿司店との違いを話題にしてみるのもよいでしょう。

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国際結婚、ベトナム人のファッションについて

国際結婚、ベトナム人のファッションについて

国際結婚のお付き合い(デート)に役立つ情報です。ベトナムの若い女性に好まれる男性のファッションと若い女性のファッションの日本人との違い、ベトナムのファッションの現状と今後について、まとめました。

1.ベトナム人のファッション

(1)ベトナムの若い女性に好かれる男性の服装

ヒアリングしていると、流行の服を着るファッショナブルなメンズファッションの男性が好まれるということでもなさそうです。

ジーンズスタイルで構いません。長ズボンをはいて、ラフな半袖一枚でも、アイロンをかけて清潔な服を着てほしいという意見が多いです。

服がしわだらけで、よれよれだったり、穴が開いていたり、半ズボンだと、だらしないと思われてしまいます。

清潔感のあるコーデ(コーディネート)を好む傾向にあります。

ベトナムに限らず、清潔感は、世界共通とも言えます。特に観光地などデートスポットで、結婚を意識した人にヒアリングをすると、その傾向が強くなります。

(2)若者の服装 日本人とベトナム人の服を比較

ベトナムの服といえば、アオザイが、まず思い浮かびますが、アオザイはお祝い事や式典などの特別な服であり、日常的に着る服ではありません。

次のとおり、まとめます。

・男性はタイトで派手なシャツとズボンを好む

ベトナム人男性はスリムな人も多く、着こなしている人が多いとされています。

・女性は露出多めの服を好む

ミニスカート等露出が多めで、ワンピースやドレスを好んで着る人が多いです。パーティーに着るような真っ赤のドレスで、通勤する人もいます。

(3)日本人は若く見える

欧米人に比べてアジア人は、年齢を重ねても、シワが少なく肌にハリがある人が多く、日本人に限らず、アジア人は若く見える傾向にあります。特に日本人は、外国人から見ると若く見られます。

若く見えているのに、日本人男性は、ベトナム人男性に比べて、地味な服を好む傾向にあります。黒、グレー、白、ベージュ、モスグリーンが好きです。レディースファッションもその傾向にあります。

明るいファッションを心がけたほうがよいでしょう。

(4)地味な日本人

日本の文化は、社会や自然に溶け込み、目立たないことを美徳とする文化です。自己主張をしない、地味な服を着るということが、スタンダードになっています。

ベトナム人から見ると、せっかく若く見えているのに、地味な恰好で、年寄りに見えていることに違和感を感じている人が多くいます。

2.ベトナムの経済状況から見たファッションの現状と今後

経済的記事になりますが、今後のファッションの傾向を感じて頂ければと思います。

(1)ベトナムの若者の(流行の)ファッション

2020年のベトナムの18歳から25歳の男女436人のアンケート調査(株式会社アットグローバル)によれば、次のとおりです。

(2)ファッションの支出割合

家賃 96万ドン、食費・飲み物代 100万ドン、美容・メイク 41万ドン、
携帯電話・パソコン 38万6000ドン、交通費 45万8000ドンに対してファッションは、59万7000ドンでした。

ファッションは、家賃と食費に次ぐ、第3位の支出割合です。

(3)好きなファッションブランドの人気ランキング

1位 アディダス、2位 GUCCI、3位 ナイキ、4位 H&M、5位 Zara、6位 シャネル、
7位 Viet Tien 8位 canifa 9位 ivy moda 10位 gumac

上位を欧米ブランドが独占して、7~10位にベトナムのブランドが続いています。

知名度では、1位、カルバンクライン(79%)2位、ZARA(60%)、3位、Gap(50%)でした。

好み、知名度とも、上位は、日本でもお馴染みのブランドです。

欧米ブランドは高額でショップ数も少なく、海賊品を持っている人が多いと
言われています。

イシン株式会社の調査では66%が海賊品のファッション商品を持っており、まだ本物と偽物を区別できない人が多く、安くてブランドロゴのついている商品で満足している傾向もあるようです。

ベトナムは、縫製業が有名で、H&M、ユニクロ、Gap、ZARA等の製造をしていましたので、知名度の高さは、納得できます。

これらのブランドは、今まで、価格水準が高く、ベトナム人には、なかなか手が届かなく、今まで販売にまでは至りませんでした。

しかし、経済発展によってベトナム人の生活水準が向上、ここ数年の外資企業の進出により促されたため、世界的なアパレルブランドが市場としてのベトナムへの進出がすすんでいます。

(4)日本ブランド

独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)によれば、今後1~2年の事業展開の方向性につい、ベトナムは「拡大」と回答した企業が63.9%、「縮小」は2.7%となったとのこと。

「拡大」と回答した企業はASEANで最大の割合でした。

ユニクロは2020年、ベトナムの首都ハノイで店舗をオープンしました。2019年にオープンしたホーチミン市の「ドンコイ店」に続く、ベトナム2号店です。

オープンの記者会見で、今後3年から5年をかけて、ホーチミンとハノイの2大都市で出店を加速していくと表明しました。ハノイ市内では、合計3店舗をオープンする予定と明らかにしました。

ユニクロは、先の調査のとおり、今はベトナムでは、知名度や人気がありませんが、今後はベトナムに急速に浸透すると思います。その他の日本ブランドも今後は、積極的にベトナムへの進出がすすむと予想されています。

ベトナムは高い成長率を維持したまま経済発展を続けていくと予想され、生活水準が向上し、若い女性や男性は、ますます衣服にもお金をかけることが予想されます。

(5)ベトナムのファッションの今後

ベトナムは、「工場」から「マーケット」として注目されています。

約200の国外ブランドがベトナム国内で流通され、アパレル市場全体の約60%を占めるまでになっています。

また、ベトナムのアパレル市場規模は15年に62億ドル(約7100億円)にまで達しています。

ベトナムのアパレルが、世界的アパレルメーカーの参入があいついでいる理由は、いくつかあります。

1つは、国民の平均所得が年々上昇し、購買力が上がっていることです。

2つ目は、購買力のある若年層が増加し、消費者の購買傾向が変化していることです。若い消費者は、安価な国内品や輸入品から、中間価格帯の国外ブランドや高価格帯のハイブランド品に移行し始めています。

3つ目に、実店舗以外の流通が増えてきたことです。Eコマース(電子商取引)やネットショップなどで、ウェブ上で見て気に入った商品をそのまま購入することができるプラットフォームが、実店舗に代わる流通チャネルとして、消費者の人気を集めています。

(6)国内ブランドは苦戦

国内ブランドは、比較的安価な商品を消費者に提供してきました。

一方、国外のH&MやZaraなどは、年間平均5,000~1万点のさまざまなデザインの新商品を投入し、あらゆる消費者をターゲットにしています。

また、商品管理や流通システム、マーケティングに関する専門的なノウハウも多く蓄積しています。

これらの国外メーカーと競争が起こるため、国内ブランドにとっては厳しい状況となり、若者のファッションにも大きな影響を与え始めています。衣服以外のファッションアイテムも同じような傾向があります。

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【ベトナム人女性との結婚】ベトナムの宗教について

ベトナム人、ベトナム女性との結婚や交際において、ベトナムは、東南アジアの国なので宗教が気になると思います。仏教など、ベトナムの宗教について解説します。結婚して、夫婦になれば、宗教は避けて通れないと思います。

1.ベトナムの宗教状況

(1)2017年のベトナムの宗教調査

(大乗)仏教 13% カトリック 7% カオダイ教 2.5%
ホアハオ教(新興宗教) 1.5% プロテスタント 1% 無宗教 74%

(2)大乗仏教とは

大乗の乗は、乗るという意味です。小乗仏教に対して、乗り物が大きく、どんな人でも信仰があれば、救われるという意味があります。日本での大乗仏教経典としては、般若経、法華経、浄土三部経、華厳経、涅槃経、大日経、金剛頂経などで、日本の仏教の主な宗派は、いずれも大乗仏教に分類されます。

(3)宗教の状況

ベトナムは、ドイモイ(経済開放政策)によって信仰の分野でも開放政策がすすんで、お寺や教会などが復興し、宗教法人もできて、信者も増えました。

無宗教の人が多いのですが、宗派としては、多いのが仏教徒、その次にカトリック教徒です。ベトナムは54の民族からなる多民族国家の中で多数を占めるのがキン族です。キン族が仏教徒(大乗仏教)なので、仏教が一番多くなっています。

ところが、ここで大乗仏教とされていますが、実際には、ベトナムでは、仏教に儒教と道教が混ざっているとも言われています。お寺の一部には、道教系の神様も祀られています。葬儀や法事などの儀式は、儒教が一般的です。

カトリック教は、社会主義の前の統治国フランスの宗教として、北部海岸地方で始まりました。フランス統治時代に地域を越えて、全国に広まりました。ハノイやホーチミンなどの都会でも広まりました。

(4)少数民族の宗教

北部や南部の少数民族は、それぞれ信仰する宗教があります。山地少数民族は精霊崇拝(アミニズム)を持っています。それに中国の仏教や道教などが混ざって独自の宗教を信仰しています。

南部のクメール族は、タイやミャンマーと同じ上座部仏教(小乗仏教)を信仰する人が多いです。南部のチャム族はヒンドゥー教やイスラム教を信仰しています。ヒンドゥー教やイスラム教は、都会のインド系住民が信仰しています。

南部では仏教から派生したブッダの化身とされる教祖が開いた新興宗教のホアハオ教もあります。

いろいろな宗教が混ざった状態になっているベトナムですが、日本の神道に似たような信仰心があると言われています。神社(デン)に祀られているのは水の神様など自然の神々のほか、民族の英雄が祀られていたりもします。

(5)無宗教

宗教熱心な東南アジアの宗教状況ですが、2018年の調べでは、次のようになります。

・シンガポール 仏教・道教 43.2% キリスト教 18.8% 無宗教 18.5% イスラム教 14% ヒンドゥー教 5%

・マレーシア イスラム教 61% 仏教 20% キリスト教 9% ヒンドゥー教 6%

・タイ 仏教 94% イスラム教 5%

・インドネシア イスラム教 87.2% キリスト教 9.9%

・ベトナム 仏教 50% 無宗教 約30%

・フィリピン キリスト教 93% イスラム教 5%

・カンボジア 仏教 90%

・ミャンマー 仏教 90%

やはり想像通り、東南アジアは、宗教熱心で、このように、宗教を持っている人が多いのですが、ベトナムも東南アジアだから仏教と思いがちですが、ベトナムの宗教や信仰は、調査では、結婚の有無にかかわらず、無宗教が74%と、日本と同じく無宗教の国と言えそうです。しかし、実際のところは、日本と似ていて、無宗教者の多くは、にわか仏教徒、半分仏教徒であって、適宜仏教的行事に参加します。

日本人が実質的に無宗教な人でも、お正月になれば男性も女性も初詣に行きますし、クリスマスになればケーキを食べるのと同じです。

ベトナムの多くの家庭には小さな祭壇があり、そこに先祖を祀って線香を焚いたりお供え物をしたりします。また毎月旧暦の1日や15日には、本物そっくりの偽札を燃やすことで先祖にお金を届けるという儀式を行っています。

ベトナムの人の宗教との関係は、日本人と似ているような感じがします。

彼らは節目、節目には仏教寺院に行って、家庭では家族や先祖を信仰して、クリスマスにはイベントとしてクリスマスを楽しむ人がいます。

ベトナムを訪れた人で、日本人と近い感じた人も多いのは、こういった事情からです。

2.ビーガン

仏教徒、イスラム教徒、ヒンドゥー教徒、カオダイ教徒のベトナム人の一部が肉食をタブーとしています。

ベトナムでは、このような宗教の理由以外にも、衛生や汚染の心配などから、ビーガンとなる人も増えているらしいです。ベトナム全土で、肉の代わりに大豆、豆腐、キノコ類を使ったビーガン料理を提供するお店があります。中には普通のカフェで、ランチタイムにビーガンビュッフェを提供するお店もあります。

ベトナムでは、完全菜食ではない人でも、旧暦1日、旧暦14日、旧暦15日、旧暦30日には肉を食べない習慣があるとのことです。1か月に4回、肉を食べない日がきます。この日が過ぎたら、肉を含めた食事を思いっきり楽しむ習慣があります。食事会や飲み会に誘うのであれば、肉のダメな日が過ぎたタイミングにお誘いするのがいいでしょう。

<ポイント>

ベトナムでは、無宗教の人が大半ですが、無宗教の中にも仏教を信仰する人がかなり多く、日本と同じように、ほとんどの人が、習慣的に仏教行事に参加します。

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【ベトナム人女性との結婚】ベトナムの家族について

ベトナム女性と結婚や交際するにあたり、相手の家族のことは気になるものです。今回は、ベトナム社会の基礎となる家族を取り上げてみました。調べていくうちに、ベトナム社会でも日本と同じような問題があることがわかりました。結婚して、今後、家族となるにあたり、参考になると思います。

1.ベトナム人にとっての家族

ベトナムでは、家族の絆は最優先になります。ベトナム人は情に厚くて、家族を大切にすると言われています。仕事についても家族を養うために仕事をしているという意識が強くて、家庭を犠牲にしてまで、仕事をすることは意味がないと考える人が多いようです。会社のために、残業や休日出勤すると意識は希薄なようです。しかし、ベトナム人は会社や同僚も1つの家族とみなす傾向もあります。地元や地域も同じように考えます。

今のところ、比較論ではベトナムは核家族化が日本ほど進んでおらず、家族が親戚にまで広がること多いです。日本の「親戚」が「家族」に該当するかもしれません。

しかし、家族の絆を維持するために、各家族の一員は家族への忠誠と使命を課せられることになります。だいたい6親等くらいまでの家族の一員が来れば、歓迎して、仕事を休んで買い物につきあったり、親類回りをしたりするのは当然と考えられています。日本でも、いまだに田舎に行けばそういう所もありますが、ベトナムでは、田舎と限りません。

2.ベトナムの家族構成

ベトナムの家族は歴史的に血縁共同体を構成して、儒教の影響によって家族の結合は強く、伝統的な家族規範や価値観がありました。家族内では親子を縦軸にして、兄弟姉妹を横軸とする生活共同体ですが、年齢秩序を基礎とする非常に強い道徳規範による構造・構成となっていました。

3.ベトナム家族の日常

具体的なベトナムの家族の日常をご紹介します。

ベトナムでは、都会や農村に住む人々や、日本には見かけない水上で生活する家族があります。ベトナムの家族の日常の暮らしをレポートします。

(1)都会に住む家族

・朝食

ハノイやホーチミンなどの都会では、働いているお母さんも多く、朝は忙しいので、前の日の夕食の残りでチャーハンやお粥など簡単に作ります。朝から多くの屋台が開いている街では、朝ごはんを外食ですます家庭もあります。

・昼食

子どもは午前中で学校が終って、家で昼ご飯を食べます。お父さん、お母さんも昼休みに家に帰りいっしょにご飯を食べます。大衆食堂で食べることもあります。

・夕食

夕食は、家族にとって、大切な食事です。ご飯を炊いて、おかずは2~3品とスープがつきます。お父さんお母さんは、残業をしない家庭が多いです。家族みんなで夕食をします。夫婦、兄弟みんなそろって食事をします。残業をして、バラバラに夕食をとる日本とはここが違います。

(2)農村に住む家族

ベトナム国民の70%が農村に住んでいて、60%の人が農業に従事しています。ほぼ自給自足なので現金収入がなくてもみんな元気に暮らしています。

1986年のドイモイ政策の市場経済移行は、都市と農村の格差が広がって、田舎の農村の地方では若者が都市に行ってしまうなど、人のつながりが希薄になり、地域の地元文化が継承されにくい事態がおこっています。お父さんやお母さんが町に出稼ぎに行く家庭も多くあります。そのため、子どもが働いて家族を支えている地域もあって、仕事のために学校に行けない子供もいます。

(3)川に住む家族

日本では見かけませんが、ベトナムでは、船上または水辺にせり出した建物で生活する水上生活者もいます。子どもは、陸の学校や水上学校に通って、夜になると船の上で、家族と食事をします。寝るときは、子どもは岸で、両親やお年寄りは船で寝ます。

4.キン族

ベトナムには54の民族がありますが、そのうち、キン族、すなわちベト族は総人口の90%を占める多数民族です。ベト族は国内各地に居住していますが、とくに平野部や都会に多く住んでいます。キン族の言語であるベトナム語はベトナム・ムオン語に属します。

ベトナム人の地縁血縁意識が強いのは、このキン族にルーツがあるようです。キン族の米耕作文化の村社会です。長老を中心にした村が残る社会です。家族関係の絆は深く仕事より家族を優先する気風が未だに残っています。会社より家族中心で、年長者からのトップダウンで物事が決められ、日本の昭和初期のようなイメージが、いまだに健在です。

5.核家族化と高齢化

ベトナムでは、日本と同じように高齢化、核家族化がすすんでいます。ベトナム核家族化が進む中で、老人介護の社会問題があるようです。福祉制度の整備が課題となっています。
子供の数も減少傾向で、兄弟姉妹の数も少なく年々少なくなって、家族の結びつきも希薄になってきています。

特に、今後大きな問題となるのが、高齢化問題です。ベトナムでは満60歳以上を高齢者と定義していますが、急速に高齢化が進んでいます。日本やドイツ、イタリアと同様、ベトナムは高齢化社会に突入しつつあります。ベトナム全国の人口は2026年までに1億人になると予想されています。そのうち、65歳以上の人口は10%を超えて、2039年には15%以上になると予想されています。